科目名 精神保健福祉援助技術総論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 2 後期開講 安藤 佳珠子

テーマ
精神保健福祉士の役割や専門性、精神保健福祉分野における相談援助や多職種連携等について学ぶ中で、主体的に問題解決を図ることのできる精神保健福祉士としての「土台」を作っていく。またディプロマポリシーに則り、精神障害者が抱えている生活問題を社会全体との関わりの中で理解する。

科目のねらい
<キーワード>
精神保健福祉士が行う相談援助活動の対象と相談援助の基本的考え方  精神障害者の相談援助に係わる専門職の概念と範囲
精神障害者の相談援助における権利擁護の意義と範囲  精神保健福祉活動における総合的かつ包括的な援助と多職種連携の意義と内容

<内容の要約>
精神保健福祉分野における相談援助活動、専門職の概念と範囲、権利擁護の意義とその範囲、総合的・包括的な援助と多職種連携等について学習する。精神保健福祉士としての実践力育成のため、毎時間ペアワークやグループディスカッションなどを取り入れ、講義内容を踏まえた問題解決型の授業を基本とする。この授業の標準的な1 コマあたりの授業外学修時間は、120 分である。

<学習目標>
1 精神保健福祉士の役割や専門性について説明できる。
2 精神保健福祉士の業務について、多職種との違いを指摘できる。
3 権利擁護の概念とその課題について理解できる。
4 多職種連携・チームアプローチの意義について理解できる。
5 ペアワークやグループワークに主体的に参加し、自身の考えを表現できる。

授業のながれ
オリエンテーション・精神保健福祉士とは本講義の進め方や評価方法について確認する。また精神保健福祉士・精神保健福祉分野について持っているイメージを具体化する。
精神保健福祉士の役割と意義 精神保健福祉士の役割と意義について学ぶ。
精神保健福祉士分野における相談援助の体系@ 精神保健福祉分野における相談援助活動の対象について学ぶ。
精神保健福祉士分野における相談援助の体系A 精神保健福祉分野における相談援助活動の目的と意義について学ぶ。
精神保健福祉士分野における相談援助の体系B 精神保健福祉分野における相談援助活動の現状と今後の展開について学ぶ。
精神保健福祉分野における専門職の概念と範囲@ 専門職の概念について学ぶ。
精神保健福祉分野における専門職の概念と範囲A 精神保健福祉分野にかかわる専門職の概念とその業務について学ぶ。
精神障害者の相談援助における権利擁護の意義とその範囲@ 相談援助における権利擁護の概念と範囲について学ぶ。
精神障害者の相談援助における権利擁護の意義とその範囲A 精神障害者の権利擁護と精神保健福祉士の役割について学ぶ。
精神障害者の相談援助における権利擁護の意義とその範囲B 専門職倫理と倫理的ジレンマについて学ぶ。
精神保健福祉活動における総合的・包括的な援助と多職種連携@ 総合的・包括的な援助を支える理論について学ぶ。
精神保健福祉活動における総合的・包括的な援助と多職種連携A 総合的・包括的な援助を支える理論について学ぶ。
精神保健福祉活動における総合的・包括的な援助と多職種連携B 多職種連携・チームアプローチの意義と概要について学ぶ。
精神保健福祉活動における総合的・包括的な援助と多職種連携C 多職種連携における精神保健福祉士の役割について学ぶ。
まとめ これまでの学習について総括し、定期試験に向けた確認を行う。

準備学習の内容・学ぶ上での注意
日頃から精神保健福祉分野の問題に関心を持ち、関連するボランティア活動等に積極的に参加するなどして、現状についての具体的イメージをもってもらいたい。また、授業で扱った内容について各自で十分に復習しながら、学習の積み残しがないように取り組んでもらいたい。授業や授業外の時間を含め、主体的な姿勢で学習を行い、特に参加型の授業においては積極的な発言・参加を期待する。授業中の私語や理由のない遅刻等、学習態度が悪い者には厳しく対処する。

事前事後 学習内容 時間数
事前 授業内容に関する本を読むなど予習を行う 15
事後 授業内容に関する復習を行う 15

本科目の関連科目
精神保健福祉論T、精神保健学TU、精神保健福祉制度論T

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 50%
授業内でのレポート・課題等 30%
その他(その他については、授業中のペアワークやグループディスカッション、受講態度、発言内容等を評価する。) 20%
定期試験は、選択形式と記述形式で問う。選択形式では、授業で扱った知識についての理解度を評価する。記述形式では、授業で扱った内容について、自分の意見を述べることができるかを評価する。授業内でのレポート課題は、毎回の授業終了後に復習として出す課題の内容を評価する。なお、復習として提出した内容については翌週の授業にて、授業中の課題については当日の授業内にて適宜フィードバックを行う。

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>日本精神保健福祉士養成校協会 <テキスト名>新・精神保健福祉士養成講座 第3巻 精神保健福祉相談援助の基盤(基礎・専門) 第2版 <出版社>中央法規出版



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