科目名 医療福祉論T

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 2 後期開講 山口 みほ

テーマ
医療福祉の基礎を学ぶ

科目のねらい
<キーワード>
医療福祉  医療ソーシャルワーク
患者の権利  医療保障

<内容の要約>
 医療福祉は、保健・医療の領域における「健康で文化的な生活」を保障するための制度および実践活動の総体としてとらえられる。本講では、医療福祉の歴史的展開をふまえながら、その実践を担う医療ソーシャルワーカー(MSW)の活動を中心に医療福祉の基礎について学ぶことを目的とする。医療ソーシャルワーカーをめざす人だけでなく、患者・家族の立場からも医療福祉のあり方について考えていけるような内容にしたいと考えている。
(総合病院相談室で臨床心理士、医療ソーシャルワーカーとして相談業務に従事した経験を持つ教員が、医療福祉の歴史展開、MSWの役割を中心に医療福祉の基礎内容について講義を行う。)

<学習目標>
保健医療現場に福祉的な機能が必要とされる理由を考察することができる
医療福祉の歴史的展開を理解することができる
医療ソーシャルワークの価値・知識・技術の基礎を理解することができる
医療ソーシャルワーカーの業務の概要を理解することができる
患者・家族の生活について理解を深めることができる

授業のながれ
オリエンテーション 〜「医療」と「福祉」の関係〜
医療ソーシャルワークの基礎(1) 患者の権利とソーシャルワークの価値・倫理
医療ソーシャルワークの基礎(2) 「医療ソーシャルワーカー業務指針」
医療福祉と医療ソーシャルワークの発生 〜イギリス・アメリカ・日本〜
医療福祉と医療ソーシャルワークの歴史的展開(1) 第二次世界大戦後
医療福祉と医療ソーシャルワークの歴史的展開(2) 高度成長期
医療福祉と医療ソーシャルワークの歴史的展開(3) 1980年代以降
患者強制隔離の歴史から学ぶ 〜「ハンセン病」、「精神障害」をめぐって〜 
医療供給体制の現状と課題〜医療機関、医療従事者、患者の状況〜 
患者・家族の生活支援と社会資源活用〜医療保険と公費医療制度の活用事例〜 
難病対策とソーシャルワーク 
患者・家族のセルフ・ヘルプ・グループ活動
医療ソーシャルワーカーの実践事例
医療制度改革と診療報酬改定 〜社会福祉士・精神保健福祉士の位置付け〜
まとめ〜これからの医療ソーシャルワーク〜

準備学習の内容・学ぶ上での注意
・事前に「科目のお知らせ」で配信するレジュメを各自で印刷し、授業時に持参すること。
・4年次の「医療ソーシャルワーク実習」の履修は、本科目の単位取得が要件となるので希望者は留意すること。
・各自の興味関心を抱いている福祉問題が、保健・医療とどのように関わっているかを考えながら講義に参加してほしい。
・私語厳禁。
・遅刻厳禁。
・参考文献は、授業内で随時紹介する。

事前事後 学習内容 時間数
事前 講義内容に関連する新聞・雑誌記事、論文、書籍等を読み、予習を行う 15
事前 関連する学内外の研修・講演会・報告会等に参加し、所感をレポートにまとめる 10
事後 期末試験へ向けての整理・学習 5時間 5

本科目の関連科目
保健福祉学、保健医療サービス論、精神保健福祉論、医療福祉論U、医療ソーシャルワーク実習、医療ソーシャルワーク実習指導、医療ソーシャルワーク演習

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 80%
授業内でのレポート・課題等 10%
その他  10%
授業態度(コメント・カードの提出状況・記述内容等)、授業外学習への取り組み、および定期試験期間中に行なう筆記試験によって評価する。
なお、定期試験を受験しなかった場合は成績評価を行なわない。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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