科目名 社会学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 前期開講 斉藤 雅茂

テーマ
社会学における主要な概念・理論を理解し、地域社会に存在する諸問題と対応策を考える

科目のねらい
<キーワード>
社会問題  社会階層
格差  ポピュレーション戦略
ソーシャルキャピタル

<内容の要約>
少子高齢社会、人口減少社会、情報化社会、無縁社会、格差社会など「社会」を表わす用語を目にする機会は少なくないと思います。社会学とはそうした「社会」を対象にしている学問です。本科目では、現代社会に生きる人々が抱えている生活問題に目を向けられるようになるために、国内外における主要な研究を概観しながら、様々な角度から私たちが暮らしている地域社会に存在する諸問題への理解を深めていきます。前半に社会学に関する基礎的な用語を紹介したうえで、中盤からデータに基づいて現代の地域社会に存在している諸問題とその対策・実践を取り上げていきます。


<学習目標>
社会学の概念による現代社会の捉え方を説明できる
現代社会における生活、人と社会との関係を説明できる
現代社会における社会問題を分析・説明できる

授業のながれ
イントロダクション;なぜ社会学を学ぶのか?
現代社会の理解@ 社会学における地域の定義
現代社会の理解A 人口変動と高齢化
現代社会の理解B 流動型社会と地方都市の限界集落化
生活の理解@ 家族形成と家族周期の変化;ライフサイクルとライフコース
生活の理解A 女らしさ・男らしさとは?;ジェンダー
生活の理解B 日本は平等な社会か?;社会的地位・社会階層・社会移動
人と社会の関係@ 社会的孤立・孤立死は問題か;ポピュレーション戦略の可能性
人と社会の関係A 地域社会による排除・ラベリング・スティグマ
人と社会の関係B 人びとの信頼感とソーシャル・キャピタル
社会問題の理解@ 住民による健康・幸福なまちづくり(ゲスト講師)
社会問題の理解A 人々の健康に関する格差;健康格差
社会問題の理解B 犯罪強い地域にむけて;割れ窓理論
社会問題の理解C 行動変容にむけたしかけとまちづくり
本講義の振り返りとまとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
毎回、各テーマに即した統計資料または論文等を要約したレジュメを配布し、内容を解説しながら進めます。できる限り抽象的な話ではなく、具体的な問題や事例を扱いながら、社会学の基礎概念と最近の主要なトピックを取り上げていきたいと思っています。この科目は「社会福祉士」の受験科目でもあるので、国家試験の過去問題を一部取り上げますが、国家試験のための学習だけでなく、身近にある問題を考える機会として幅広い観点から学習を進めて下さい。本講義の事前・事後学習には、社会学の辞典(たとえば、社会学小辞典など)を活用されることを推奨します。

事前事後 学習内容 時間数
事前 各回の講義内容で扱った概念・用語や諸問題の理解のためにおよそ15時間程度の復習を要します 15
事後 中間レポート課題を遂行するためにおよそ15時間程度を要します 15
事後 期末試験対策のためにおよそ15時間程度の復習を要します 15

本科目の関連科目
地域社会学、家族社会学、地域福祉論、社会福祉調査論、地域保健学、地域開発論、福祉NPO論、福祉計画論

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 80%
授業内でのレポート・課題等 20%
その他  0%
社会学に関する基礎的な用語を正しく理解しているかを定期試験で評価します。その他、課題への取り組み状況や講義への参加状況等を踏まえて総合的に判断します。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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