科目名 施設福祉論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 加藤 潤

テーマ
養護問題と社会の関連性を捉え、特に児童養護施設を中心とした現場実践を軸に、家族支援や自立支援、他機関連携などのソーシャルワークを学ぶ。それに加えて、生活の営みとしての文化活動や子どもたちとの関わりなど現場の魅力について知る。

科目のねらい
<キーワード>
社会的養護  子どもの権利
子ども・職員集団づくり  家族支援
自立支援

<内容の要約>
・戦後からの社会的養護の変遷を捉える中で、養護問題の移り変わりと本質的な課題に触れ、その中で展開されてきた制度や施設の実践について学ぶ。また、事例を通して学ぶことで、養護問題を身近な問題として捉えたうえで、グループディスカッションやビデオ学習を通して、理解を深め、支援をする側、される側について考える。
・日々の子ども達との関わり、家族支援、自立支援から、児童福祉分野におけるソーシャルワークの展開を学ぶ。
・制度やマニュアル的な学習ではなく、現場の視点を大切にした講義内容を目指している。様々な実践や事例を紹介するなかで、子どもと職員、地域の営みや文化を知り、課題に対するアプローチだけでなく、前向きに私たち一人一人が子どもたちに何ができるのか、子どもたちと何ができるのかを共に考える。


<学習目標>
社会的養護の制度と施設形態の変遷について理解できる。
これまでの制度を踏まえ「新しい社会的養育ビジョン」の概要と課題を理解できる。
社会的養護の様々な施設の役割について理解できる。
多面的に養護問題を捉えることができる。
施設職員の仕事内容を知り、やりがいや魅力を知る。

授業のながれ
講義の概要について
社会的養護の変遷(戦後からバブル経済期まで)
社会的養護の変遷(バブル崩壊後から現在、そしてこれから)
様々な児童福祉施設について
家庭養護〜里親について〜
児童養護施設の日常と支援について
家族支援について
家族支援の事例検討
自立支援について
自立支援の事例検討
生い立ち〜ライフストーリーワークについて〜
身近な問題〜望まない妊娠と社会的養護〜
児童養護施設における職員の労働環境
児童養護施設における文化的な取り組み〜ダンスをとおした子ども集団づくり〜
授業全体の振り返りと、現場人として学生に伝えたいこと、この職種の魅力について

準備学習の内容・学ぶ上での注意
・私語は厳禁。注意が重なれば退出・欠席扱いとなります。
・スマホの使用に関しても同上。
・リアクションペーパーは感想だけでなく、考察を踏まえた上で3分の2以上書くこと(毎回0点、1点、2点で評価します)

事前事後 学習内容 時間数
事前 テレビやインターネット、書籍などで関連する記事について関心を持つこと。そのうえで自身の考えを持つこと。 15
事後 講義内容を振り返り、レポート試験に向けての整理学習。 10
事後 施設等へのボランティアへの参加(講義開始時にアナウンスします) 5

本科目の関連科目
・児童家庭福祉論
・社会的養護
・社会的養護内容

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 70%
授業内でのレポート・課題等 30%
その他 
・講義のリアクションペーパーの内容を1講義につき0〜2点で評価する。(15講義で合計30点満点)
・期末試験はレポートとします。レポートでは、指定したレポート課題図書からと、講義を踏まえて事例検討を出題する(70点)。
・講義を踏まえて自分の言葉で考えをまとめることができるかに重点を置き評価する。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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