科目名 保健体育科教育法U−B(球技・水泳)

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 合屋 十四秋、吉田 文久

テーマ
学習指導要領のねらい及び内容に基づき、指導法、授業づくりについて学ぶ

科目のねらい
<キーワード>
戦術・作戦  水泳水中運動は3次元方向・指導方法の順序性、系統性を考える。
グループ学習

<内容の要約>
学習指導要領に示されている球技及び水泳の教材的価値を確認し、それをもとに指導方法を学ぶ。球技では、学習指導要領に示されているゴール型、ネット型、ベースボール型の3つの領域の個別の指導法とそれらに共通する指導法を学ぶ。水泳では、生徒に水の中で呼吸する、浮く、進むという水泳文化の楽しさを味わわせ、示されている4泳法(クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ)の系統的な技術指導法を学ぶ。また、集団的スポーツ、個人スポーツに関係なく、グループ学習を組織し、運営・展開する指導方法も学ぶ。さらに、ゲームやプレイを記録し、分析することで生徒に「わかる」学びを組織することを学ぶ。なお、「専門実技」及び「保健体育科教育法T」を履修していることを前提にして、そこで学んだ授業づくりの理論、実技経験を教育実践につなげる学習に取り組む。

<学習目標>
学習指導要領に示された球技・水泳のねらいに即して、例示された教材に基づき授業を構想することができる。
各領域の指導のポイントを理解し、系統的な指導ができる。
グループ学習を組織、展開する授業を実践することができる。
目標−内容−方法−評価という授業のサイクル及びPDCAサイクルを理解し、指導することができる。

授業のながれ
球技の教材的価値の解説(発達段階と教材の関係)と球技に求められる感覚運動(受ける、投げる、蹴る、打つなど)(担当:吉田文久)
「ネット型」の指導T(攻撃を組み立てる楽しさを味わう、ゲーム分析を用いた指導を学ぶ)(担当:吉田文久)
「ネット型」の指導U(相手のプレイを予測した攻防を楽しむ)(担当:吉田文久)
「ゴール型」の指導T(ボールを持たない動きを学ぶ、ゲーム分析を用いた指導を学ぶ)(担当:吉田文久)
「ゴール型」の指導U(攻守の切り替えの理解とタイミングを学ぶ)(担当:吉田文久)
「ベースボール型」の指導T(バット操作で自分のプレイの成功体験を味わう、ゲーム分析を用いた指導を学ぶ)(担当:吉田文久)
「ベースボール型」の指導U(一つのアウトを協力して掴み取る楽しさを味わう)(担当:吉田文久)
授業の目的・実施内容の展開と流れの理解、グループ分け、デモ&模擬授業、展開例(担当:合屋十四秋)
バディ、水中遊戯、ボビングなど導入の大切さとその内容・方法・積み重ね方式(担当:合屋十四秋)
教える側と学習する側のRole Play、6人1組×4Group、W up Game 3Set(担当:合屋十四秋)
3次元方向への浮き方の理解と実践、浮く(伏・背・立)からラヌー式(サバイバルへ)(担当:合屋十四秋)
少人数指導から多人数指導へ、6人1組で5対1、10対2、22対3(生徒対教師に対応)(担当:合屋十四秋)
平泳ぎの泳法矯正のSkill Upと授業時間内でテンポラルに目標達成&消化(担当:合屋十四秋)
Water Saftyとその実際(Movie),泳ぎへの第1歩、講義:テキスト使用、入門編,展開編(担当:合屋十四秋)
まとめ(球技と水泳の指導法のまとめ:各領域の楽しさを知り、技能を習熟させていく学びを組織する指導実践に向けて)(担当:合屋十四秋、吉田文久)

準備学習の内容・学ぶ上での注意
中学生、高校生の発達や興味・関心を受け止め、生徒が球技及び水泳の面白さ・楽しさに触れるために、教師として指導する立場を徹底し、指導法や授業づくりを学ぶこと。

事前事後 学習内容 時間数
事前 球技に含まれるスポーツのルールや歴史などを理解し、そのスポーツ固有の面白さを考える 10
事前 教える側と学習する側のRole Playの理解、上手くいった&上手く行かなかった課題の解決策は? 10
事前 これまで受けてきた球技及び水泳の指導を振り返り、その指導のあり方を検討し、指導や授業づくりの成果や課題を整理する 5
事後 授業で学んだことを今後の活かすために、体育科教育の関連の雑誌や文献から現場の指導に触れ、学ぶ 5

本科目の関連科目
「保健体育科教育法T」(授業づくりの基礎理論)、「保健体育科教育法U」(各領域の指導法)、「保健体育科教育法V」(模擬指導)、「教育実習」関連科目、「教職実践研究」

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 50%
授業内でのレポート・課題等 50%
その他  0%
皆出席を前提に欠席は減点される。授業内で課せられる課題、最終授業で作成するレポートによって評価される。球技、水泳それぞれ50点が配分され、それを合算する。

テキスト
■テキストを使用する
□レジュメを使用する
■未定 (最初の授業で指示する)
<著者>合屋 十四秋 <テキスト名>水泳水中運動のカラクリとその指導 <出版社>インプレスR&D



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