科目名 教育原理(幼保)

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 後期開講 亀谷 和史

テーマ
教育の意義と目的、及び子ども家庭福祉等との関わりについて理解する。教育の基礎的な理論と現代の制度を教育思想と歴史的変遷とともに理解する。あわせて教育実践の取り組みや生涯学習社会における現状と課題についても理解を深める。

科目のねらい
<キーワード>
教育の本質    教育を受ける権利・学ぶ権利
教育の歴史  教育基本法と学校教育法
学制・教育勅語

<内容の要約>
本年度の講義は、改めて「教育とは何か」「学校とは何か」そしてそのあるべき姿はどうなのか、などといった本質的な問題に迫ることにしたい。自分自身の幼少時からの教育体験を振り返りつつ、「学ぶこと」や「教育的な営み」とは何かに関して理解していく。そして、これまでの西洋や日本の歴史も振り返りつつ、教育のあるべき理念・本質を深めるとともに、主として日本の学校教育(法令・制度)の基礎知識を身につける。また幼児教育・学校教育のナショナル・カリキュラムとしての『幼稚園教育要領』や『学習指導要領』に関して学び、自らの教育実践の習得に役立てることができるようにする。



<学習目標>
教育の本質や原理に関しての基礎知識を身につけ、説明することができる。
幼児教育・学校教育の制度や法令の基礎的な知識を身につけ、説明することができる。
教育を受ける権利・学ぶ権利に関しての国際法や宣言、国内法の概要を知り、意義を理解できる。

授業のながれ
はじめに:講義の「テーマ」とねらい――これまでの教育体験を振り返りつつ
現代日本での教育の問題状況−「生活困難」「格差社会」の中で
教育とは何か−人間の特性と教育の理念・本質
近代化と「子どもの発見」(ルソー)と子どもの権利・学ぶ権利の思想
幼児教育の歴史(西欧と日本)
学校教育の歴史@西欧を中心に―産業化と「義務教育」の始まり
学校教育の歴史A日本を中心に―江戸時代の教育
学校教育の歴史B日本を中心に―近代化」と学制の理念・思想――憲法・教育基本法体制の理念・思想
学校教育の歴史C戦前の日本の教育「教育勅語」の理念・思想
教育をうける権利・学ぶ権利に関する国際法・宣言
憲法・教育基本法体制の成立と意義・その概要
教育基本法「改正」(2006年)の概要
日本の幼児教育・学校教育と学校教育法の概要
『幼稚園教育要領』と『学習指導要領』―ナショナルカリキュラムとしての法的意義と課題
まとめ―改めて「学ぶ権利」・「教育への権利」の意義と今後の課題

準備学習の内容・学ぶ上での注意
本講義では、以下の事柄が予復習以外にも重要である。@日頃から新聞を読む習慣をつけること。そして教育に関する記事は、熟読すること。A教育者(教師)の専門性は、教育学の基礎理論を習得するだけではなく、日頃から、子どもの理解、さまざまな自己表現力、対人コミュニケーション力、教育活動(授業)の企画・構想力とその実践力、生活実務力、が求められる。そのことを日々、追求していくこと。B自然・社会の事象に関して興味関心を持つこと、これが教材研究への導入となる。

事前事後 学習内容 時間数
事前 講義全体の主題に関する自主的な探求 5
事前 予告したテーマに関する自主的な予習・リサーチ 10
事前 事前配布資料・新聞記事の予習 10
事後 レジュメ・資料、講義ノートによる毎時間の復讐 15
事後 推薦図書・配布した新聞記事の購読と試験対策 10

本科目の関連科目
本科目は、保育士養成の科目、教職課程(幼)の科目のすべてが関連します

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 90%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  10%
筆記試験を主に、ミニレポート等を加味して総合的に行う。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



(C) Copyright 2020 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。