科目名 社会学特講

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 後期開講 小坂 啓史

テーマ
本科目のテーマは、社会学理論における社会のとらえ方について学ぶこと、そして社会学的視点、思考方法を身につけ、各自の問題関心に基づく研究・活動において、それらを使いこなすことができるようになることである。

科目のねらい
<キーワード>
社会学理論  社会的行為
社会的相互行為  社会システム
現代社会

<内容の要約>
本科目は、社会学理論における社会へのさまざまな視点を理解することを目的として、著名な理論文献を取り上げて検討していく。文献については、ヴェーバー、デュルケム、ジンメルといった社会学の成立期に活躍した人物のもの、さらなる理論的深化をめざした人物のもの、別の視点を取り入れ視野を広げていった人物のものなどを取り上げる。内容としては、社会そのものをどうとらえるか、社会現象をどのように分析するのか、社会とはどのように生成するものであるのか、相互行為とはどのように成立するものなのか、といったことを理解していくこととなる。こうした社会学の理論的成果を用いて、さまざまな社会現象や社会問題を理解していく礎としていく。

<学習目標>
社会学的な思考方法、社会学的想像力を駆使し、自分の研究課題にアプローチする力を身につけることができる。
社会学の理論を理解し、社会的現実に対してそれを応用できる力を身につけることができる
「社会問題」にかかわるさまざまな社会的論点を整理・分析できる力を身につけることができる。
社会がどのように成立・崩壊するのか、社会学によって得られた知識を用い、深く多角的に考察していくことができる。

授業のながれ
イントロダクション 〜社会学理論の視点
「鉄の檻」にいる私たち 〜M. ヴェーバー『支配の社会学』
自殺を社会学的にとらえる 〜E. デュルケム『自殺論』
社会化の形式に注目する 〜G. ジンメル『社会学の根本問題』
主意主義的行為理論とは 〜T. パーソンズ『社会的行為の構造』
現象学的社会学に向けた発想 〜A. シュッツ『社会的世界の意味構成』
現実は構築されるものという視点 〜P. バーガー『現実の社会的構成』
社会学的想像力の現代的意義 〜C. ミルズ『社会学的想像力』
オートポイエティック・システムとしての社会 〜N. ルーマン『社会システム理論』
了解をめざす行為としてのコミュニケーション 〜J. ハーバーマス『コミュニケーション的行為の理論』
身体化した社会構造かつ、行為を産み出すハビトゥス 〜P. ブルデュー『実践感覚』
親密な関係の現代的な特質 〜A. ギデンズ『親密性の変容』
感情を社会学でとらえる 〜A. ホックシールド『管理される心』
近代合理主義が行きつく先 〜Z. バウマン『近代とホロコースト』
リスクが日常化している現代社会 〜U. ベック『危険社会』

準備学習の内容・学ぶ上での注意
社会学の基礎的な知識を身につけておくこと。履修生は「積極的に」聴く姿勢を心掛けてほしい。私語は慎むこと。

事前事後 学習内容 時間数
事前 講義前の関連文献探索と講読 15
事後 毎回の講義内容の復習 15
事後 全講義終了後の試験対策 5

本科目の関連科目
社会学概論、哲学概論など

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 100%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  0%
レポート試験を実施します。その他、主体的な授業参加、各自授業前に行っておくべき課題等をきちんとこなすこと、授業内提出の小レポートの内容などが評価に含まれることとなります。

テキスト
□テキストを使用する
□レジュメを使用する
■未定 (最初の授業で指示する)
 



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