知的障害児の生理と病理

科目名	知的障害児の生理と病理

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
2	2	前期開講	鷲見　聡

テーマ

知的障害をきたす脳障害の医学（基礎と臨床）

科目のねらい

＜キーワード＞
知的障害（発達障害）　　精神運動発達
脳科学　　遺伝と環境
医療的ケア

＜内容の要約＞
子どもの特徴は成長と発達にあり、おとなとはまったく異なった病態生理を示す。子どもの障害の成因がおとなのそれと大きく異なるのは、生命進化の具体的な表現である内的（遺伝的）要因とはったつの各時期に特有な外的（環境）要因と発達が互いに関連して変化していくからである。総論において、この成長・発達のダイナミズムとその過程で生ずる病態を、各論において脳障害をおこす原因となる代表的な疾患を通して、知的障がいをきたす医学について理解を深まめることができるよう、また、障がいを固定的に捉えないで可塑性に富んでいることを理解できるよう解説する。

＜学習目標＞
知的障害を主とする脳障害の小児医学的なものの見方・センスを身につけることができる。
将来「特別支援教育」などに携わる際に不可欠となる「障害児医学」の中の知的障害を主とする脳障害についての基本的知識と考え方を身につける。
「医療的ケア」についての基本的知識と考え方を身につけることができる

授業のながれ

知的障害の概念
知的障害の早期診断、知的障害（脳障害）の原因（1）出生前
知的障害（脳障害）の原因（2）周産期（周正期）、出生後
精神知的障害の分類・知的障害（発達遅滞）
運動能力障害・コニュニケーション障害．
学習障害
自閉スペクトラム症（広汎性発達障害）
学習障害
注意欠如・多動性障害および破壊的行動障害
重症心身障害児
知的障害児の医療的ケア（1）てんかん
知的障害児の医療的ケア（２）呼吸障害、摂食障害
知的障害児の医療的ケア（３）栄養障害、消化器系疾患
知的障害児の医療的ケア（４）睡眠障害。悪性高熱症、悪性症候群
知的障害児の療育

準備学習の内容・学ぶ上での注意

1．最初の授業で、授業の進め方、参考図書、定期テストなどについて、詳細を説明する。
2．講義中の私語・飲食は絶対禁止。ケータイの電源を必ず切っておくこと。
3．知的障害児に関わる情報を新聞などから日ごろからキャッチし、自分なりに考えること。

事前事後	学習内容	時間数
事前	「知的障害」や「発達障害」に関わる情報を日ごろからキャッチし、自分なりに考える。	5
事後	知的障害や発達障害に関して、脳科学的視点から執筆された書籍を読む。	5
事後	知的障害や発達障害がありながら、社会で活躍した人に関する書籍を読む。	5

本科目の関連科目

「子どもの保健A、B」「子ども発達学A、B、C、D」「肢体不自由児の生理・病理」「病弱児の心理・生理・病理」

成績評価の方法

期末試験（筆記・Web・レポート・最終授業内）	100％
授業内でのレポート・課題等	0％
その他	0％

定期試験（筆記試験）の結果を評価する。テキスト等の持ち込みは不可。

テキスト

□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）