科目名 現代のアジア

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 前期開講 西野 真由

テーマ
世界のなかの日本の「食」と「農」

科目のねらい
<キーワード>
食料貿易  アジア
海外進出日系企業  技能実習生
農業

<内容の要約>
本講義では、私たちの生活に欠かせない「食」と「農」の問題を取り上げる。「和食」の世界遺産登録や海外における日本食のブームなど、日本の「食」が注目される一方、日本農業は衰退し、大量の輸入食料に依存している現状にある。輸入に対する依存が高まるなか、食品安全問題をはじめ、暮らしのなかであたりまえだと思っていた安全、安心を問う問題が発生し、注目をあびている。また、日本農業の担い手は高齢化が著しく、海外からの労働力に頼らなければ存続が厳しい地域もある。身近な「食」と「農」の問題について、日本、中国における農業生産や企業活動の現状について理解し、今後の日本の「食」と「農」の問題について考えることを目的にする。本講義では、具体的に、日本とアジア・欧米との食文化交流、農業分野の担い手問題、食品の貿易、食品産業の展開について取り上げ、理解を深める。

<学習目標>
(1)世界の食料貿易の仕組み、動向に関して、基本的に理解し、説明することができる。
(2)日本の「食」の問題に関して、日本とアジア、なかでも中国との関わりについて理解することができる。
(3)愛知県の農業生産、食料貿易の動向について理解することができる。

授業のながれ
イントロダクション/私たちを取り巻く「食」と「農」の現状について考える
世界の食料貿易
日本の食料貿易−高まる海外依存度
日本農業の現状(1)データから見る日本農業
日本農業の現状(2)愛知県の農業
日本農業の現状(3)担い手不足と海外からの技能実習生(制度の概要と近年の動向)
日本農業の現状(4)担い手不足と海外からの技能実習生(事例紹介:愛知県、岐阜県の実習生受け入れ企業、農家)
農産物・食品輸出国(1)−中国農村の経済発展−
農産物・食品輸出国(2)−中国の日本向け食料輸出と「開発輸入」−
農産物・食品輸出国(3)−中国における食品安全への取り組み−
世界に広がる日本の食(1)−日本食ブームの実態−
世界に広まる日本の食(2)−日本産農産物の海外輸出−
海外進出日系企業(1)小売り、食品企業の事例―イオン、キッコーマン―
海外進出日系企業(2)外食企業の事例―CoCo壱番屋、サイゼリア
授業のまとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
農業、食料貿易、外国人労働者、食品安全問題など、新聞やニュースにおいて関連記事に関心を持ち、最近の動向について関心を持つこと。

事前事後 学習内容 時間数
事前 関連書籍、新聞、インターネットなどを利用して情報収集 30
事後 授業の中で紹介するアジア関係の書籍を読み、主体的に予習・復習を行う 30

本科目の関連科目
アジア経済論

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 70%
授業内でのレポート・課題等 30%
その他  0%
授業中の小テストや課題提出 30% ・授業内容の理解度を評価するための期末試験。ノート、資料等持ち込み不可 70%

テキスト
□テキストを使用する
□レジュメを使用する
■未定 (最初の授業で指示する)
 



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