科目名 更生保護制度

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
1 4 前期開講 井坂 巧

テーマ
更生保護制度について理解する

科目のねらい
<キーワード>
罪を犯したが立ち直ろうとする人に対する社会復帰支援の制度  更生保護と社会福祉の関連性 特に、高齢・障害犯罪者の社会復帰支援
更生保護と精神保健福祉の関連性 特に、心神喪失者等の医療観察制度  再犯防止対策

<内容の要約>
更生保護制度は、大別すると「仮釈放制度」「生活環境調整」「保護観察」「更生緊急保護」「恩赦」「医療観察」の、犯罪者、非行少年、触法精神障害者の問題克服のための指導・支援のための制度と、「犯罪予防活動」及び、犯罪被害者等の支援制度」などを基軸に展開しています。本授業では、犯罪者、非行少年、触法精神障害に対する指導と支援について重点を置いて学び、ソーシャル・ワーカーとして、どう更生保護制度を視野に入れて活動をするのかを考えています。


<学習目標>
更生保護制度の概要と社会福祉をはじめとする、関係分野との連携・協働のあり方について学習する。
更生保護制度は、刑事司法や少年司法の一翼を担っている。犯罪者や非行少年の立ち直り支援のあり方と、社会的役割について考える
新たな刑罰である刑の一部の執行猶予制度と更生保護について考える。近年、何回も犯罪を繰り返す累犯者の割合が上昇して社会問題となっている。政府において、再犯防止対策の充実・強化が打ち出されており、刑務所出所者等の更生支援のあり方を、多角的な立場から考える。

高齢者等の更生支援のため、刑事施設・保護観察所などに社会福祉士が採用され配属され始めている。この分野に配属された、ソーシャルワーカーの活動のあり方について考える

医療観察制度も10数年を経過した。触法精神障害者の治療と社会復帰に向けた、更生保護と精神保健福祉が連携した取り組みから学ぶ。 

授業のながれ
@更生保護制度の概要
A保護観察
B更生緊急保護
C生活環境の調整と仮釈放
D更生保護制度の担い手(保護観察官、保護司、更生保護施設、協力雇用主など)
E少年に対する司法手続き、裁判所・検察庁・少年院など関連領域との関係)
F近年の動向と課題(再犯防止対策、刑の一部の執行猶予、犯罪被害者等施策など)
G心神喪失者等医療観察
毎回の授業で、社会福祉士国家試験過去問題(更生保護制度)にも取り組む






準備学習の内容・学ぶ上での注意
更生保護制度は、福祉と刑罰法令・刑事政策の領域にまたがる制度であり、福祉中心で学習してきた人にとって、余り馴染みのなかった科目です。授業にはレジュメや官庁発行のパンフレットなどを用意しますが、できれば、「更生保護制度」についての社会福祉士養成テキストを購入して学習することが望まれます。新・社会福祉士養成講座20 更生保護制度 第4版(編集者:社会福祉士養成講座編集委員会、発行:中央法規出版)を推奨します。分からないことがあれば、授業中又は終了後の感想文記載などで、積極的に質問をしてください。

事前事後 学習内容 時間数
     

本科目の関連科目
 

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 100%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  0%
 

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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