科目名 特別活動方法論B

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 後期開講 藤井 啓之

テーマ
教育実践の事実をていねいに読み解きながら、思春期の子どもの生活とその中で生まれる考え方を理解するとともに、教科外活動の指導を通して、それらにどう働きかけていくのかに関する思想と方法について考察する。また、特別活動の指導ができるよう文化活動としてレクの指導を全員にやってもらう。

科目のねらい
<キーワード>
中等教育段階の生徒の発達課題について理解できる。  教科外活動で生徒と学級にどのような力を育てるのかを理解できる。
行事を教育的に意味のあるものにするための考え方と方法について理解できる。  教科外活動における対話の意義と教師と生徒の対話の在り方ついて理解できる。
教科外活動を生徒が自治的に運営できるように育てる方法について理解できる。

<内容の要約>
生きづらさを抱えて生きている生徒(中学生)たちの現状を知るとともに、彼・彼女らのトラブルを媒介としながら、自治的・共同的にそれぞれの自立を支え合っていけるようにするために、教師が基本的にどのような知識や考えを持つべきなのか、そのうえで、教科外活動においてどのような指導をすれば良いのかについて考える。

<学習目標>
現代の中学生・高校生の置かれた生活現実について、その背景も含めて理解することができる。
現実の中で苦悩する中学生・高校生に教師が何を考えて、どのように関わっているのかを理解することができる。
教師の指導について、理論的に意味づけることが出来る。
教科外教育の教育実践の分析をすることができる。
教科外教育における指導の在り方についての自分なりの考え方を持ち、人に説明することができる。

授業のながれ
中学校・高校の教育課題
中学校・高校の教育現実
中学校・高校の教育現実を超えるための教科外の指導原理
実践記録を読むということ―『みんなで跳んだ』を手掛かりに
特別活動におけるアクティビティ指導の例
実践記録1:中学「行事を通して集団を育てる」実践の理解と分析
実践記録2:中学「生徒との対話・応答を通して指導を確立する」実践の理解と分析
実践記録3:中学「話し合いから自治をつくる」実践の理解と分析
実践記録4:中学「生徒との対話・応答を通して指導を確立する」実践の分析
実践記録5:中学「進路について考える」実践の理解と分析
実践記録6:中学「貧困と向き合う」実践の理解と分析
実践記録7:高校:文化行事の指導をめぐる実践の分析
実践記録8:高校:リーダーの指導をめぐる実践の分析
文化活動としての群読
授業のまとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
実践記録の分析検討の際は、必ず授業の2日まえまでに疑問点や感想を書いてwebにアップすること。授業では討論を多く取り入れるため、授業の出席を重視します。欠席が多いと評価は大きく下がります。本科目は全体を通じて合計60時間の事前・事後学習が必要です。

事前事後 学習内容 時間数
事前 実践記録の事前学習と感想のアップ 30
事前 アクティビティの準備 1
事後 感想のwebへのアップ 10
事後 レポート作成 10

本科目の関連科目
生徒進路指導論B

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 50%
授業内でのレポート・課題等
その他  50%
最終授業内で提出するレポート60% 事前感想30% アクティビティ指導10%

テキスト
■テキストを使用する
□レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>照本祥敬・加納昌美編著 <テキスト名>生活指導と学級集団づくり 中学校 <出版社>高文研



(C) Copyright 2020 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。