科目名 教育課程論B

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 2 前期開講 藤井 啓之

テーマ
学校における教育の目標・内容・方法とそれらの相互関係を知る。戦後の我が国の学習指導要領の変遷を踏まえながら、現在の教育課程編成の力学を理解し、教育課程を自主的に編成する力を身につける。

科目のねらい
<キーワード>
教育課程  学習指導要領
学力  共通と選択
カリキュラム・マネジメント

<内容の要約>
現在の学習指導要領がどのような教育目標・教育内容・教育方法から成り立っているのかを、その戦後史を概観しながら理解する。その上で、教育目標はどのように決められるべきなのか,教育内容の決定の手続きはどうあるべきなのか、教育方法を考える際にどのような原理を踏まえる必要があるのかをつかみ、学校レベルでの教育課程編成に寄与する力を獲得する。

<学習目標>
1.教育課程の基本構造を説明できる。
2.戦後の学習指導要領の変遷を概説できる。
3.教育目標を決定する要因を説明できる。
4.教育内容の民主的決定のあり方について説明できる。

授業のながれ
1.教育課程とは何か―概念の内包と外延―
2.学習指導要領は学校教育にどのような影響を与えるか
3.学習指導要領の内容はどのように決められているのか
4.戦後の学習指導要領はどのように変遷してきたのか(前半)
5.戦後の学習指導要領はどのように変遷してきたのか(後半)
6.カリキュラムの今日的課題―共通教養/個人カリキュラム
7.カリキュラム・マネジメントとは何か
8.学力とは何か? 学力の「下がった/上がった」とは?
9.学力低下論の系譜
10.全国「学力テスト」を取り巻く諸問題
11.先人の実践から単元を構想する
12.子どもに学んで欲しいことから単元を構想する
13.習熟度別学習集団編成の是非
14.教育方法の不易流行
15.授業のまとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
*毎回の授業で課題プリントを配布し、授業までに読んできているかどうかを確認します。推薦図書1と3に目を通しておいてください。学問で使用する概念は、日常使用する用語であっても、日常概念とは意味が異なることがあります。教育課程に関する専門用語(テクニカル・ターム)の定義を正確に理解しておくことが必要なので、自分なりの教育課程論用語集をつくってください。その上で、正確な概念に基づいて読み、書き、議論することが必要となります。毎回コメントカードを提出してもらいますが、丁寧な字で書いてください。また、分からない漢字は調べてから記入してください。本科目は全体を通じて合計60時間の事前・事後学習が必要である。

事前事後 学習内容 時間数
事前 中央教育審議会の委員について調べてくる/理想の委員について考えてくる 1
事前 必要な回には事前に資料を読んでWebに感想をアップする 5
事後 授業で紹介した図書を読む 5
事後 授業の感想をwebにアップする 3

本科目の関連科目
生徒進路指導論B、教育方法論B、道徳教育指導法B

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 70%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  30%
*毎回のコメントカードの記入内容を評価のうち3割に含めます。提出すれば良いわけではなく、毎回の授業の主題をきちんと踏まえた内容になっているか等によって評価します。試験は、短い論述式の問題を3〜4題出題します。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



(C) Copyright 2019 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。