科目名 ソーシャルワーク外書講読

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 北村 育子

テーマ
洋書(英語)を読むことを通して、社会福祉の価値、人の幸福や社会とのつながりに関する理解を深め、ますます多様化する社会において適切な援助ができる福祉専門職に必要なコミュニケーション力を習得する。

科目のねらい
<キーワード>
英文の読解力を身につけることにより、ソーシャルワークの専門知識を得るための手段を獲得する。  外国語を学ぶことを通して社会の多様性に目を向け、市民や専門職として社会に貢献できるようになる。
教材の内容を足がかりに、関連する福祉課題や福祉の価値などについて理解を深める。

<内容の要約>
ソーシャルワークの起源はリッチモンドやアダムズの実践にあり、その後も、社会サービスの提供システムのあり方によって、米国において主要な理論の多くが構築されてきた経緯がある。そのため、社会福祉士の技術と技術を支える理論に関する文献の多くは、米国で出版されたものの翻訳である。翻訳を読むことによっても知識を得ることはできるが、翻訳には限界がある。それは、ニーズ、アセスメント、エンパワメント、などカタカナの用語が氾濫していることによって端的に示されている。よって、ソーシャルワークについて学ぶ際に、翻訳ではなく原文を読む力が有るか無いかで、知識の幅や深さに大きな差が生まれることになる。この科目では、英語の文章を読み、人の幸福や社会とのつながりについて考えながら、英文に慣れることをまずは目的とする。そして読んだ内容にもとづいて、ソーシャルワークの価値や諸概念と関連づけて話し合う。また言葉は文化であり、南米諸国出身の日系人、中国系、朝鮮半島出身者、沖縄出身者、アイヌ、など我が国社会の少数者コミュニティ、移民・難民、我が国と周辺諸国との関係、など社会の多様性やグローバル化に対する感性を養う。そして、外国語の文章を読むことを通じ、日本語のコミュニケーション力の向上を図る。

<学習目標>
英語の文章を、辞書を使って読むことができる。
英語で書かれた文章の内容を理解し、それを福祉課題や福祉の価値、ソーシャルワークの諸概念などに関連づけて話し合うことができる。
社会の多様性について理解を深め、少数者を取り巻く環境や権利について考えることができる。
外国語の文章を読むことを通して、日本語のコミュニケーション力を向上させることができる。

授業のながれ
オリエンテーション:科目のねらい、学習の到達目標、授業のすすめ方
Encyclopedia of Social Work を開いてみる  (Encyclopedia of Social Work は担当者が持参します)
ソーシャルワークのさまざなテーマの中から、自身の関心の対象となるものを探る。
受講者が、各自の関心にもとづいてキーワードを集める。
集めたキーワードに関連する項目を読む。@
集めたキーワードに関連する項目を読む。A
集めたキーワードに関連する項目を読む。B
Encyclopedia of Social Work を素材として、ソーシャルワークを学ぶ者としての知識・技術・価値の広がりについて話し合う。
現在、日本社会が抱えるさまざまな課題をとりあげた英文の書籍や資料を探して持ち寄り、クラスで紹介する。@
現在、日本社会が抱えるさまざまな課題をとりあげた英文の書籍や資料を探して持ち寄り、クラスで紹介する。A
現在、日本社会が抱えるさまざまな課題をとりあげた英文の書籍や資料を探して持ち寄り、クラスで紹介する。B
現在、日本社会が抱えるさまざまな課題をとりあげた英文の書籍や資料を探して持ち寄り、クラスで紹介する。C
言語の違いによる、物事の捉え方の違いについて話し合う。
価値の多様性とソーシャルワーカーとしてのクライエント理解について考える。
ふりかえりとまとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
@授業への出席が必須である。クラスにおける取り組みが評価の柱となるので、遅刻・欠席をしないように体調管理・睡眠管理・生活管理に努めること。
A授業には、(電子)辞書(英和辞典と和英辞典)を持参すること。もしくは、スマホに無料のアプリをインストールしておくこと。
B各回の内容について授業中に話し合うので、積極的に討議に参加すること。

事前事後 学習内容 時間数
事前 身近な外国語表現に関心を持ち、その意味について調べる。 15
事後 授業で用いた資料を、音読する。 15

本科目の関連科目
学部で提供している科目はすべて、本科目と何らかの関連を持つ。現在受講している科目、これまでに受講した科目と本科目とがどのような関連を持っているのかについて、各自、考えてみること。

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内)
授業内でのレポート・課題等 100%
その他 
各回の終了時に、次回持参する資料の収集等を指示することがあるので、指示を守ること。
授業時間内と事前・事後学習に、それぞれの英語力に応じてどの程度誠実に取り組んだかによって、評価を行う。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
■未定 (最初の授業で指示する)
 



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