科目名 児童・家庭福祉論特講

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 4 前期開講 牧 真吉

テーマ
子どもおよびその子どもの育ってきた家庭を見立てる力を身につけるために必要な知識を学ぶ

科目のねらい
<キーワード>
子どものケースの見立て  育ちの理解
体験の重要性  家族の苦悩
問題行動はSOS

<内容の要約>
子どもの問題行動とは、家庭の中でうまく育ってこなくて、助けが必要であることを行動によって示している。親の行動も親がうまく育ってくることができなかったことによっている。大変な問題であればあるほど、何世代もの問題が積み重なっている。こうしたことを理解するとともに、家庭が社会によって支えられないことにより、ますます問題が大きくなっていくことも理解できるようにする。こうした家庭の支援は一個人による支えでは難しく、社会の制度を活用したり、いろいろな人と協力することによって可能になる。このことの理解を深めるため事例を元にグループで考えることを中心に行う。

<学習目標>
子どもの行動を子ども自身の体験の中から理解することができる
親が取ってきた行動を親の育ちの中から理解できる
子ども・家庭を支援する方法を見つけることができる
地域から支援を受けることができるように説明することができる

授業のながれ
ガイダンス、見立てについて 子どもや家庭を理解するということは育ちを理解すること
宅間守について 池田小事件の犯人で精神鑑定書が出版されている 
どのように育つのか(通じるまで、通じる経験を通して)
事例として永山則夫を取り上げる 起こした事件から考える
仕事の中で体験したことから
学校時代にはどうだったのか
幼児期の体験は?
親の育ちからの影響をどのように考える?
家族の歴史
家族構成から考える
虐待のケースを考える 周囲からの孤立
虐待ケース    自分が頑張らないと
症状や問題行動はいろいろあるけれど
連携は見立てを一致させることから
まとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
授業では、事例の部分を提示しながら、グループでいろいろ連想を語ってもらいます。その連想を元にケースの実際を提示して次の連想を広げてもらいます。グループ討論を元に学習を進めますので、自分の意見を持てるように、連想を勧める方法を身につけていきます。考えること、連想をすることを重点に、それを皆と話し合うことでより広げて考えることができる体験をしてもらいます。講義を聴くだけの授業ではないのでそのつもりで参加してください。授業で気になったことは、その後自ら調べておくことが、次の授業に役立つことになります。
状況を見ながら、ケースの提示は工夫をします。いろいろなところに取り上げられているケースから考えるようにします。

事前事後 学習内容 時間数
事前 ケースを提示したところで授業の区切りとすることが多く、そのケースについて自ら考えて次回発表する 15
事後 ケースで学んだことを改めて考えて調べてみて納得できるようにする 15

本科目の関連科目
児童家庭福祉論、発達心理学など子どもの育ちに関わる学問。

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 60%
授業内でのレポート・課題等 40%
その他  0%
授業中の発言や活動を大きく評価して、最終のレポート試験をそれ加える予定です。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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