科目名 精神医学T

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 2 前期開講 牧 真吉

テーマ
こころの成り立ちを理解してこころのずれとしての精神障害を理解することにより、障害者に寄り添うことができるようになる

科目のねらい
<キーワード>
こころの育ち  精神障害(こころのずれ)
理解と受容・対応  睡眠の重要性
ポジティブ思考

<内容の要約>
精神の病とは、発達過程におけるずれによっていることが大きい。それは、言葉を持って交流する人間に育つ過程のずれに気づいていないことで始まっている。精神科の症状と言われることは回復への試みであることが多いが、社会としてマイナスに評価してしまう。治すことよりもまず理解することを重んじる。しかし、一方では睡眠を確保するだけで改善することもあるし、健康的な面につきあっていくことで改善できることも多い。こうした多面的な発想をすることで改善につなげていくことを知る。
(児童福祉センターや医療機関で医師として診療に従事する教員が、精神医学に関する基礎内容を講義する。)

<学習目標>
こころとは正常と異常とに二分することはできなくて連続する実態であることが理解できる。
育ちの中で多くのことが獲得されていくが、そのうまく育っていないところ(ずれ)が弱点となることを理解できる。
対応法を考えることができるような理解を試みる癖を身につけることができる。
人とつながることができることが回復への助けとなることを理解できる
診断の意味が大まかに理解できる。

授業のながれ
精神医学とは こころとは何か
脳の発達とこころの育ち(つながることの重要性)
診断とは(見立て)治療の道しるべとしてと共通言語
育ちと病 育ちきらないことで生じること
育つ側の要因が大きい育ちのずれ(知的障害、学習障害、自閉スペクトラム症、多動性障害)
自閉スペクトラム症
育てる側の要因が大きい育ちのずれ(アタッチメント障害、被虐待症候群など)
まとめと振り返り
神経症というなくなった概念 治療水準としての考え方
発達神経症(中井による);チック、恐怖症、強迫症、
発達神経症; 対人恐怖症、離人症、妄想症 退行神経症;不安症、変換症、病気不安症、身体症状症
退行神経症;解離性障害、境界例 外傷神経症(PTSD)
パーソナリティー障害
摂食障害
外因性精神病

準備学習の内容・学ぶ上での注意
こころの発達を理解して、それをベースに発達のずれとしての精神障害(メンタルディスオーダー)を理解しようとする試みを行う。わからないことはその場で質問して理解すること、あるいは推薦図書にあげた牧の本を読み込む。精神保健1を受講してあると理解しやすい。また、滝川による考え方を取り入れているために、滝川の推薦図書に目を通すこと、こうすることで理解を促進するようにする。授業では理解できなかったことを質問したり、疑問に思ったことを調べて補充を行う。

事前事後 学習内容 時間数
事後 授業で気にかかったことを参考文献で改めて確認する 25

本科目の関連科目
発達心理学、精神保健学

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 70%
授業内でのレポート・課題等 30%
その他  0%
課題や小テストによる評価の補充を行うとともに、試験では暗記よりも、理解をすることに重点を置いて行う。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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