科目名 労働法

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
4 3 通年開講  

テーマ
働くうえで必要な労働法の基本的知識を習得するとともに、さまざまな労働問題について考える。

科目のねらい
<キーワード>
労働基準法  労働契約法
労働組合法  判例法理

<内容の要約>
労働者として働く場合はもちろんのこと、経営者の立場になっても必要な労働法について、その理念を理解し、基本的な知識を身につけるため、労働基準法、労働契約法、労働組合法等の労働法規の内容とその解釈、重要な判例等について学んでいきます。


<学習目標>
労働法の理念やその意義を理解できる。
労働法の基本的な知識を習得し、説明できる。
社会で起こっている労働問題について、法的に何が問題で、どのように解決すべきかを自分で考えることができる。

授業のながれ
ガイダンス
労働法の仕組みと理念@:労働法の定義と理念、憲法・民法との関係
労働法の仕組みと理念A:労働法の体系、労働法の権利実現システム
労働法の歴史:労働法の展開、雇用社会の現状と労働法の課題
労働関係の当事者:労働者と使用者の概念
労働組合:労働組合の組織と現状、組合員の権利・義務
労働関係の成立:採用内定、試用期間
労働条件の決定システム@:労働条件を定めるもの、個別合意による労働条件の決定と変更
労働条件の決定システムA:就業規則による労働条件の決定と変更
賃金@:賃金の意義、賃金制度、賃金請求権の発生
賃金A:賞与、退職金、賃金支払いの諸原則、休業中の賃金保障、最低賃金
労働時間とワークライフバランス@:労働時間の意義、規制と適用除外
労働時間とワークライフバランスA:柔軟な労働時間制度、特別な算定方法、休憩、休日
労働時間とワークライフバランスB:時間外労働・休日労働・深夜労働、年次有給休暇
労働時間とワークライフバランスC:育児・介護休業等、不利益取扱いの禁止
労働者の自由と人権:労働基準法による自由の保障、プライバシーの保護、ハラスメント
雇用平等:雇用差別の禁止と雇用平等
健康・安全の保護と災害補償@:労働安全衛生法制の仕組み
健康・安全の保護と災害補償A:労災保険法による補償
健康・安全の保護と災害補償B:過労死、過労自殺、使用者に対する損害賠償請求
人事異動:配転、出向、人事考課など
懲戒処分:懲戒処分の意味・根拠・機能、懲戒処分の限界
雇用関係の終了@:解雇に関する規制
雇用関係の終了A:辞職と合意解約、定年と再雇用、退職時における使用者の義務
多様な雇用形態と法@:非正規雇用政策、有期労働契約
多様な雇用形態と法A:パートタイム労働、労働者派遣
セーフティネットと法:雇用保険による給付など
団体交渉と労働協約:団体交渉の意義、労働協約の法的性質
組合活動と争議行為:労働組合の活動とその保障、争議行為の定義
不当労働行為:不当労働行為の類型、行政による救済制度

準備学習の内容・学ぶ上での注意
他の履修者の迷惑になりますので、授業中の私語は厳に慎んでください。
テキストは毎回の授業の前に読み、授業後は配布した資料などを合わせて再度よく読んで必ず復習をしてください。これにより理解が深まります。また、社会で起こっている労働問題について関心を持ち、新聞などで情報を収集し、何が問題なのか、自分ならどう対処するのか、などを常に考えてみる習慣をつけてください。なお、毎回、授業の最後に、当日の授業に関連した小レポートを書いてもらいます。疑問点なども合わせて書いてください。

事前事後 学習内容 時間数
事前 授業前のテキスト購読 9
事後 授業後の復習 30
事後 学年末試験対策 5

本科目の関連科目
日本国憲法、法学、法入門、民法、ジェンダー論

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 70%
授業内でのレポート・課題等 30%
その他  0%
毎回の小レポート30点満点と定期試験70点満点で評価します。

テキスト
■テキストを使用する
□レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>和田肇・相澤美智子・緒方桂子・山川和義 <テキスト名>労働法(第2版) <出版社>日本評論社



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