科目名 スポーツ統計学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 後期開講 笹川 修

テーマ
野球の試合で「0アウト・ランナー1塁」の場合、送りバントが1つの戦術として考えられる。しかし、データ分析では「このケースでのバントは得策ではない!」という結果になる。本講ではゲームをデータにより分析するスポーツアナリティクスについて学ぶ。

科目のねらい
<キーワード>
スポーツアナリティクス  スポーツ特性と分析の差異
量的データの解析

<内容の要約>
近年のIT技術の進展とともに、スポーツのゲームの要素を、データを用いて多様な角度から分析するスポーツアナリティクスが注目されている。例えば、全日本バレーボール女子の試合では、代表監督はipadを携え、刻々と変わる試合の流れに対して、ほぼリアルタイムで分析データやビデオを閲覧しながら新たな戦術を考える環境となっている。
 本講では、バレーボールの試合で、どのようなデータが作成され、監督に送られているのか?など、スポーツアナリティクスの世界を理解するために、少なくとも5種類のスポーツについての分析について解説する。また、スポーツ特性を踏まえた分析視点や評価指標の差異についても整理を行う。さらに、スポーツ種類別の分析事例をもとに、講義独自の分析目的を設定し、そのためのデータ収集や集計、分析を行う。


<学習目標>
それぞれのスポーツの特徴を踏まえた現在のスポーツ分析の方法を理解し、結果について考察することができる。
分析目的を達成するデータの収集や集計・分析の方法、結果の提示方法などについて理解し、実践することができる。
これからのスポーツ分析の発展可能性を認識することができ、新たな分析目的の発見を含め、分析目的を達成するための重要な視点や指標について探究することができる。

授業のながれ
オリエンテーション
スポーツアナリティクスとは?(スポーツ種類別分析の概観)
スポーツ種別分析事例(1)野球(セイバーメトリクス)
スポーツ種別分析事例(2)サッカー
スポーツ種別分析事例(3)バレーボール
スポーツ種別分析事例(4)ゴルフ
スポーツ種別分析事例(5)その他
スポーツ種類別分析(目的、方法(データ収集)等)の整理
スポーツ分析の基礎(1) 度数分布表など
スポーツ分析の基礎(2) 相関係数
スポーツ分析の基礎(3) クロス集計
スポーツ分析の基礎(4) 平均・分散・標準偏差
わが国におけるスポーツ種類別アナリストの実践
スポーツ分析・評価のデザインの考察
講義のまとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
前半での講義のスポーツ種類別の分析事例については、全てを取り上げることができないため、必要に応じて参考図書を紹介していきます。積極的に分析事例を読むようにしてください。また、前半での講義の最後には、スポーツ種類別に分析内容を整理しますので、前回授業で扱ったスポーツ分析との比較の視点を持って授業に臨んでください。そのためにも、前半の講義では復習に力を入れることをお薦めします。
後半の講義では、講義独自にデータを用意して分析を試みます。受講生全員でアイデアを出し合いながら進めますので、日常生活の中で、プロ野球やJリーグ等、興味のあるスポーツの試合結果を、ゲームを分析するという視点から考えるようにしておいてください。
また、毎回授業後の復習を1時間程度行うようにしてください。

事前事後 学習内容 時間数
事後 全15回の授業の間に、受講した内容の理解を深めるためのレポート課題を出します。 10

本科目の関連科目
1年前期に開講される「統計学」の授業は、本科目で扱うスポーツ(ゲーム)分析を理解するための基礎となります。また、4年次での「専門演習U」で量的調査を用いる場合には、1年前期の「統計学」とともに、本科目の受講が役に立ちます。


成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 40%
授業内でのレポート・課題等 40%
その他  20%
本講内では、毎回、授業での不明な点や理解できた点等を書き込む「感想カード」を授業後に提出してもらいます。この他、講義の中間で出される課題と期末試験を総合的に評価します。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



(C) Copyright 2019 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。