科目名 ろう文化と手話

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 前期開講 新野 康子

テーマ
ろう者の言語である手話を学ぶ。ろう者には聴者とは異なるろう文化があることを理解する。言語の重要性を再確認し、異なる言語で生きる人たちがより楽に共生できる社会を考える。

科目のねらい
<キーワード>
ろう者  手話
ろう文化  手話言語法(仮称)

<内容の要約>
一口に聴覚障害者といっても、文化も言語も多様である。聴覚障害者のなかにも音声言語で生きる人たちもいれば、手話言語で生きる人たちもいる。この授業では、手話による挨拶や自己紹介、そして簡単な会話ができるようになることをめざす。また、ろう文化について、聴者からは誤解されやすいが当事者にとっては合理的な理由がある具体例の中から学ぶ。そして、他者との対話と共生に必要となる視点について考える。

<学習目標>
手話で自己紹介と簡単な会話ができ、ろう者も生きやすい社会を構築する一助となることができる。
ろう文化について、例を示し、その方法が生まれた理由も含めて説明できる。
言語の権利性を理解し、手話の必要性について、具体的な場面をあげて説明できる。

授業のながれ
オリエンテーション、あいさつ・大学名・学部名・学年の手話
指文字、家族の手話
名前の手話
数字の手話
趣味・スポーツの手話
「ろう教育の現状と課題について」、レポートのテーマ提示
職業に関する手話
場所・都道府県の手話
小テスト「自己紹介をしてみよう!」
一日の生活に関する手話
「ろう者の生活について」
一週間の生活に関する手話
一ヶ月の生活に関する手話
一年の生活に関する手話
「手話言語法(仮称)について」、学習のまとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
耳がほとんど聞こえない教員による授業です。授業中は教員とスクリーンをしっかり見るように心がけてください。また、他の履修者の迷惑になるので、音や動きなどにより授業への集中をそぐ行いをすることは慎んでください。また、授業で学ぶ手話をきちんと復習し、着実に習得してください。コミュニケーションは、話し手と聞き手による共同作業です。教員の話が聞こえにくく理解しづらいときや質問したいときは視覚的な方法を工夫するなど、能動的な受講姿勢を望みます。

事前事後 学習内容 時間数
事後 毎回の手話表現の復習 7
事前 レポート作成のための文献購読他 5
事後 自己紹介の練習 3
事後 全講終了後の試験対策 5

本科目の関連科目
聴覚障害者支援論

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 60%
授業内でのレポート・課題等 40%
その他  0%
・手話で自己紹介ができたか  ・手話の基本的な疑問詞が理解できたか ・手話でごく簡単な世間話をすることができる力を身につけたか ・ろう者とろう文化について理解できたか ・ろう文化について、例を示し、その方法が生まれた理由も含めて説明できたか ・言語の権利性を理解し、手話の必要性について、具体的な場面をあげて説明できたか ・なぜ手話言語法(仮称)が必要なのかを理解できたか ・マイノリティを切り捨てる社会の脆さを肌身で感じ取ることができたか

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
■未定 (最初の授業で指示する)
 



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