建築構造力学

科目名	建築構造力学

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
2	2	前期開講	下村　波基

テーマ

建築物の存立の要(かなめ)である構造力学を徹底的に学ぶ

科目のねらい

＜キーワード＞
力　　曲げモーメント
軸力　　せん断力

＜内容の要約＞
建築物に作用する様々な力の種類と効果を考え、建築物を安全に保つための建築構造の仕組み（力の釣り合い条件式）の考え方をはり、柱、ラーメンおよびトラスについて徹底的に学ぶ。次に、部材に生じる応力（軸力･せん断・曲げモーメント）と断面に生じる応力度との関係を理解する。最後に建物のたわみや水平変位などの変形量の計算法を理解する。

＜学習目標＞
構造系に作用する外力・反力等に関する釣り合い式を樹立して未知力が計算できる。
建物内のはり、柱、床、壁など部材に生じる各種断面力の性質を理解して、未知断面力が計算できる。
種々な静定ラーメン構造物について釣り合い式を駆使して、未知の支点反力と部材内の断面力が計算できる。

授業のながれ

構造力学に最低限必要な数学の復習
力の概念理解のための基礎訓練
力のつりあい理解のための基礎訓練
反力理解のための基礎訓練
部材に生じる力―軸力（基礎編Ⅰ）
部材に生じる力―せん断力（基礎編Ⅱ)
部材に生じる力―曲げモーメント（基礎編Ⅲ）
単純梁に生じるせん断力と曲げモーメント
静定ラーメンに生じる軸力、せん断力と曲げモーメント
静定ラーメンの断面力の性質と相互関係、実用的計算法
簡単なトラス（3角形はなぜ強い？）
やや複雑なトラスの応力計算
断面の性能を表わす諸定数（断面積、断面2次モーメント、断面係数）
応力度と断面力との関係、許容応力度
たわみ計算の基礎

準備学習の内容・学ぶ上での注意

1)私語・携帯の操作、飲食など授業妨害行為厳禁
2)ノートをきちんととり、教科書を併用しながら講義中に理解すること。
3)授業後半の演習課題は最初から講義を受けていないと解答不可能である。

事前事後	学習内容	時間数
事前	授業での講義内容についての復習（演習問題の復習）	15

本科目の関連科目

前期に開講した「建築材料Ⅰ」

成績評価の方法

期末試験（筆記・Web・レポート・最終授業内）	70％
授業内でのレポート・課題等	30％
その他	0％

毎回行う課題演習については出席点を加味して30点を、
期末試験70点の合計100点で、60点以上を合格とする。

テキスト

■テキストを使用する
□レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）

＜著者＞浅野清昭　＜テキスト名＞やさしい構造力学　＜出版社＞学芸出版社