科目名 | 企業法U(独禁法・金融商品取引法) |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 3 | 後期開講 | 近藤 充代 |
テーマ |
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市場および資本市場において企業が守るべきルールを学び、その下での個々の企業の経済活動等のあり方について考える。 |
科目のねらい |
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<キーワード> カルテル(不当な取引制限)の禁止 資本市場と金融商品取引 私的独占の禁止 優越的地位の濫用 ディスクロージャー <内容の要約> 企業法TおよびUでは、 今日の市場における経済活動の主体としての企業をめぐる法制度を学びます。このうち企業法Uは独占禁止法および金融商品取引法について学習します。様々な事業者(企業等)が経済活動を行っている市場にはルールがあり、各事業者がそれを守らなければ弱肉強食の競争となってしまいます。独占禁止法は「市場における公正かつ自由な競争の維持・促進」を目的とする法律です。講義では、「市場における公正かつ自由な競争」とはどのような状態か、 またそれを阻害する事業者(企業等)はどのような規制を受けるのかについて学習します。また、金融商品取引法は企業による円滑な資金調達と投資家の資産形成を支える法制です。講義では、資本市場における投資取引の仕組みなどを押さえたうえで、金融商品取引法の意義や役割を学習します。そして、それらのルールを前提とした市場および資本市場における企業活動のあり方について考えます。 <学習目標> 独占禁止法の目的である「市場における公正かつ自由な競争」はなぜ必要なのか、それはどのような状態かを説明できる。 独占禁止法が禁止する「私的独占」、「不当な取引制限」とはどのような行為か、どのような規制を受けるのかを説明できる。 独占禁止法が規制する「不公正な取引方法」にはどのような行為があり、それらの行為はなぜ規制を受けるのかを説明できる。 資本市場における投資取引の仕組みについて説明できる。 金融商品取引法の意義と役割を説明できる。 |
授業のながれ |
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1. 独占禁止法の歴史と体系 2. 不公正な取引方法の禁止 @概説 A欺まん的顧客誘引 2. 不公正な取引方法の禁止 B抱き合わせ販売 C再販売価格維持行為 2. 不公正な取引方法の禁止 D優越的地位の濫用 3. 不当な取引制限の禁止 @概説 A課徴金制度等 3. 不当な取引制限の禁止 B価格カルテル等の審決例 3. 不当な取引制限の禁止 C公共工事の入札談合と独禁法 4. 私的独占の禁止等 @私的独占の禁止 4. 私的独占の禁止等 A株式保有および役員兼任の制限等 4. 私的独占の禁止等 B合併規制等 5. 事業支配力の過度集中の防止 6.独占禁止法の手続き、公正取引委員会等 7.資本市場と金融商品取引法 ー 資本市場における投資取引の仕組み等 8.金融商品取引法の規制の枠組み(1) ー 投資家保護、自己責任原則等 8.金融商品取引法の規制の枠組み(2) ー ディスクロージャー、不公正取引の禁止等 |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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法律用語、法律学に特有の概念などは、日頃からある程度慣れておかないと、試験前に慌てて勉強しようとしても理解することは難しく、容易には頭に入っていきません。当然のことですが、授業には事前学習をして毎回出席して下さい。また、独占禁止法や株式会社に関わる事件も多いので、日頃から新聞やニュースを見るようにしてください。 また、他の履修者の迷惑になるので授業中の私語は慎んでください。目に余る時には退室を命じる場合があります。 |
事前事後 | 学習内容 | 時間数 |
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事前 | 次回の講義で使用するレジュメ・資料を配布しますので、事前によく読み、疑問点等を明確にして講義に臨んで下さい | 5 |
事後 | 講義で使用したレジュメ・資料をもとに復習し、講義内容の理解を深めるように努めて下さい | 5 |
事後 | 参考文献を活用して講義内容をより深く理解するように努めて下さい | 5 |
事後 | 課題レポートの作成 | 10 |
本科目の関連科目 |
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「証券論」 「金融論」 「企業法T(会社法)」 「経営学」 「行政法」 「民法」 「法律学」 |
成績評価の方法 |
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中間レポートは学期の途中に出題する予定です。 試験は期末試験期間中に実施し、 論述式で出題する予定です。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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