科目名 在宅看護論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 2 後期開講 大橋 裕子、佐藤 綾野

テーマ
病気を抱えていても住み慣れた家での暮らしを望まれる方が増えていることや、地域包括ケアシステムなど地域での生活を基盤とする仕組みづくりが進んでいる社会の実情を踏まえ、在宅看護の理念、支援に必要な知識を身につけます。

科目のねらい
<キーワード>
在宅看護  療養者と家族
訪問看護  在宅ケアシステム

<内容の要約>
 在宅看護が求められている社会的背景や基盤となる制度について学習する。在宅看護の対象となる人々の特徴を理解した上で、主体的に生活する生活者と捉え、生活の質の向上に向けた支援について考え、支援を実践するための方法について学ぶ。また、在宅ケアシステムを理解し、ケアチームの一員としての看護職者の役割を考察する。

<学習目標>
1.在宅で療養する人々および家族の特徴を理解し、生活者としてとらえた対象について説明できる。
2.在宅看護の理念を理解し、それを踏まえた実践について述べることができる。
3.在宅看護を実践するために必要な法制度、支援技術について理解し、それらを踏まえた支援方法について述べることができる。
4.対象者の生活の質の向上のために関係機関・職種が協働していることを学び、ケアチームの一員として他職種との連携・協働を円滑にするための要素について説明できる。

授業のながれ
第1回 在宅看護の社会背景と基本理念
第2回 在宅看護の歴史と制度
第3回 社会資源と多職種連携・協働
第4回 在宅看護の目的と役割
第5回 在宅ケアを支える訪問看護
第6回 在宅看護の対象者@:療養者
第7回 在宅看護の対象者A:家族
第8回 在宅看護の実際@:高齢者
第9回 在宅看護の実際A:ターミナル期の療養者
第10回 在宅看護の実際B:障がい者、難病療養者
第11回 在宅ケアシステム
第12回 在宅における日常生活援助
第13回 在宅における医療機器管理
第14回 多職種連携・協働のあり方
第15回 在宅看護の課題

準備学習の内容・学ぶ上での注意
・テキストの該当箇所に目を通すなど、予習をして講義に臨みましょう。
 新聞やニュースなどの在宅医療に関する情報に関心を持ってください。
・講義中の私語は慎んでください。(周囲の受講者の学習の妨げになるため)
・期末試験を受験するためには、授業への出席回数2/3以上が条件です。

事前事後 学習内容 時間数
事後 既習の内容である、看護倫理、健康の概念、ヘルスプロモーションは説明できるようにしておくこと。 2
事前 医療保険制度、介護保険制度、前述の各制度による訪問看護の対象者と利用の仕組み、介護保険制度により給付されるサービス、障害者総合支援法により支給される医療・サービス、訪問看護提供機関、地域包括ケアシステムについて事前に調べ、内容を把握しておく。 5
事後 医療保険制度、介護保険制度、前述の各制度による訪問看護の対象者と利用の仕組み、介護保険制度により給付されるサービス、障害者総合支援法により支給される医療・サービス、訪問看護提供機関、地域包括ケアシステムについて理解し、説明できるようになる。 8
事後 @対象を生活者としてとらえるために、どのような視点で情報を得るとよいか、A在宅看護では、なぜ家族も看護の対象として考えるのか、B他機関・多職種との連携・協働を円滑にするにはどうしたらよいか、などについて考察する。 3

本科目の関連科目
本科目で習得した内容をもとに、在宅看護展開論(演習)、在宅看護論実習でより実践的な内容を学習する。
また、専門基礎科目はもとより、在宅看護では幅広いライフステージにある人を対象とするため、各専門科目の知識も活用する必要がある。

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 60%
授業内でのレポート・課題等 40%
その他  0%
期末試験および授業内での課題により評価する。

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>臺 有桂(編者) <テキスト名>ナーシング・グラフィカ 在宅看護論@ 地域医療を支えるケア <出版社>メディカ出版



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