科目名 看護学概論(概念・理論・歴史)

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 前期開講 宮腰 由紀子

テーマ
看護職者に必要な基本概念を、主要看護理論家のモデルを体系的に学ぶ中から、歴史的視点を持って看護の役割と機能を理解し、看護のあり方や今後の看護の課題を考えることができる。

科目のねらい
<キーワード>
看護の概念  看護理論
看護活動  看護制度
看護の変遷

<内容の要約>
看護の基本となる概念について、主たる看護理論家のモデルを、各理論が規定している人間・環境・健康・看護(看護の目標と看護活動)の概念などの体系的学習を通して、看護の役割と機能について明確に説明できるように理解する。また、看護の歴史的変遷を知り、時代背景を踏まえて現代の看護のあり方や今後の看護の課題について考える基礎的能力を身につける。 


<学習目標>
看護を構成する4つのパラダイム(人間・環境・健康・看護)を用いて、看護の定義を説明できる。
代表的看護理論に基づいて、看護の思考と活動を説明できる。
日本の保健医療福祉関連法規等を用いて、現在の日本の看護制度・教育制度を説明できる。
人間の健康を守る上での看護の役割と社会的評価について、歴史的変遷を踏まえて説明できる。
看護学生自身の倫理的科学的思考力と職業的使命観を鍛え、将来の看護職としての行動基盤を培う。

授業のながれ
健康と看護1 世界における健康概念および看護の変遷を知り、それらについての自己の考えを整理する。
健康と看護2 日本の社会と看護の変遷を知り、これからの日本の看護に期待されるものを考える。
健康と看護3 看護活動の対象である人間の成長発達に伴う変化と、環境やストレスとの関わりを知り、看護援助のあり方を考える。
基本的看護理論1 看護理論の概念と変遷を知り、ナイチンゲールの理論を学び、看護の本質を考える。
基本的看護理論2 ヘンダーソン、オレム、ロイの理論を学び、看護の本質を考える。
基本的看護理論3 ベンダー他の理論を学び、看護の本質を考える。
トピックス1 生命の誕生から終焉までの先進医療と社会との関わりを考える。
看護と社会1 保健医療福祉制度、関係法規から看護活動を考える@。
看護と社会2 保健医療福祉制度、関係法規から看護活動を考えるA。
看護活動1 看護活動の思考過程と基本機能概略を知り、看護活動の視点とその展開を考える。
看護活動2 看護活動の組織管理概略を知り、看護制度・養成教育のあり方を考える。
トピックス2 看護実践の現場から
看護と社会3 医療事故と安全確保の実例から、看護倫理・研究倫理を考える。
看護と社会4 国際社会における保健医療と看護活動について知る。
まとめ:看護の研究・教育・実践活動の関連を知り、看護の将来を考える。

準備学習の内容・学ぶ上での注意
1=社会現象に関心をもって毎日のニュースを把握し、看護や健康に関わる事柄について、何が生じたか・何故生じたか・どのように対処されたかなどを確認する。
2=授業前には、次回授業主題について、参考書などの該当部分を読み、不明なことを調べておく。
3=授業中には、事前学習内容を確認しながら、新たに得た知識を吟味し、積極的に質問するなど、主体的学習を深める。
4=授業後には、該当部分を再読し、更に諸書・論文など新たな資料を読み、自分なりに学習内容を纏めておく。
5=五感を使って学びましょう。

事前事後 学習内容 時間数
事前 講義の内容に関連した項目について教科書などを用いて予習しておくこと 15
事後 講義で学習した内容について、復習しておくこと 15

本科目の関連科目
看護倫理、看護過程、看護技術学、基礎看護実習、看護管理学概論、看護教育学概論、災害看護学、看護研究

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 80%
授業内でのレポート・課題等 10%
その他(授業参加状況(受講態度・積極的発言・gw参加状況・授業後意見書など)) 10%
 

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>勝又浜子 ほか 監修 <テキスト名>看護法令要覧 平成31年版 <出版社>日本看護協会出版会
<著者>茂野かおる ほか  <テキスト名>系統看護学講座 看護学概論 <出版社>医学書院
<著者>筒井真優美 編集 <テキスト名>看護理論家の業績と理論評価 <出版社>医学書院



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