科目名 | 子どもの食と栄養演習 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 2 | 前期開講 | 岩田 章子 |
テーマ |
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保育士資格取得専門科目である。栄養の生理と化学および食物成分の役割について基礎知識を学ぶ。子どもの発育発達と食習慣形成における食卓の重要性と、食育の基本を理解する |
科目のねらい |
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<キーワード> 栄養の生理生化学(健康と食べ物との関係について) 妊娠期・離乳期・幼児期・特別な配慮を必要をする子どもの食べ物と食事 子どもを取り巻く食環境と子どもの食生活 適正な食習慣と健康管理 食育 <内容の要約> 食生活による健康管理を学び、毎日の食事が乳幼児のからだと心の成長を支える場となる事を理解する。ひとの生体のリズムと栄養の関係、人体の恒常性維持機構と適応能力発現が健康維持の基本となることを学ぶ。続いて毎日の食事によって消化器官や内臓が発達していくこと(食物順応)を理解して、栄養の生理、身体活動とエネルギー代謝を学ぶ。食品に含まれる栄養素や生理的働きのある成分を覚える。妊娠期の貧血予防やからだづくりの食事、乳幼児の発育生理と母乳栄養の特徴を把握し、乳汁期・離乳食、幼児食の栄養の特徴を学ぶ。保育園給食や児童福祉施設での食生活支援の概要を理解し、乳幼児が食卓から「生きる力」を学んでいく支援ができる食育を考える。 <学習目標> 自分の身体の栄養生理(からだのしくみ)を知り自他の健康管理ができる 毎日の食事によって、消化器官や肝・腎が食物に慣れながら発育していくことを理解できる 食べ物の栄養素・生理活性成分を知り、バランスの良い食事を調えることができる 食行動の発達を学んで各成長期における適切な対応ができる 保育士として正しい食品と栄養の知識を身につけて自ら健康な食生活を実践し、家庭や社会への食育支援ができる |
授業のながれ |
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1. ガイダンス「食べること・生きること」:講義の流れの説明と栄養学概要 2. 「どう食べるか」:人体の恒常性維持機構と適応能力発現、生体のリズムと栄養について学ぶ 3.「どのくらい食べるか」 エネルギー代謝:身体活動と摂取エネルギーを理解する 4.「食べ物のゆくへ」 体をつくる成分(栄養素)とその消化と吸収を学ぶ 5. 「発達は食べ物や食べ方に適応していくこと」食べる機能の発達と食物順応を理解する 6. 復習とまとめ:栄養の生理の基礎(講義1から5まで) 7. 妊娠期・授乳期の食事と栄養、乳汁期の食事と栄養 8. 離乳期の食事と栄養について 離乳の意義・離乳食の進め方を学ぶ 9. 乳幼児の食生活(子どもの食べ物と食行動の発達)について学ぶ 10. アレルギーのある子ども、障がいのある子ども、病時病後など特別な配慮を必要とする子どもの食事と食生活について学ぶ 11.「食育演習」子どもを取り巻く食生活環境を学び、食育に必要なテーマをみつける 12.「食育演習」離乳食と幼児食(離乳食と幼児の間食をつくる実習) 13.「食育演習」食品の栄養素を知りバランスの良い食事を提案する 14.「食育演習」乳幼児が食卓から学ぶものを理解して給食と食育の基本について考える 15. 復習とまとめ:発達と栄養(講義7回から14回まで) |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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学ぶ上での心構え; 健康に関する記事や情報に日常関心を持ちファイルする。保育士ができる食育を常に考える。その日のうちにノートを整理し内容を理解する。課題・テストは復讐とまとめを目的に行う。復習とまとめの内容; @ 栄養学の基礎:自他の健康管理のための適正な食生活について A 妊娠期の栄養と食生活、乳汁栄養(母乳の特徴・人工栄養法など)B 離乳の意義とすすめ方・食行動の発達 C 幼児期の食べ物、食生活の問題 D 病児、障がいのある子ども、アレルギーんのある子どもの食事支援 E保育士ができる食育について |
本科目の関連科目 |
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子どもの保健 |
成績評価の方法 |
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レポートとは、毎講義終了時に講義に関わる内容についての課題に関する出席レポートである。課題・小テストは、「授業の流れ」に示した「復習とまとめ」である。 |
テキスト |
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■テキストを使用する ■レジュメを使用する ■未定 (最初の授業で指示する) |
<著者>岩田章子 寺嶋昌代編 <テキスト名>新時代の保育双書「新版 子どもの食と栄養」 <出版社>みらい(株) |
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