科目名 | 福祉行政と経済 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 1 | 後期開講 | 鈴木 健司 |
テーマ |
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経済モデルを用いて、福祉行政分野に関連する経済現象の分析方法を学ぶ。 |
科目のねらい |
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<キーワード> 経済モデル 市場と政府の役割 需要と供給 消費者行動 <内容の要約> 本授業の目的は、経済モデルによる経済現象の分析方法を習熟することです。景気が低迷したり、株価が上昇したり、あるいは新卒者の就職状況がよくなったり、これらは全て経済現象です。 このような経済現象は様々な要因が複雑に絡み合って生じています。そのため、あるがままに複雑な経済現象を分析することは容易ではありません。そこで、経済モデルを用いて分析を行います。複雑な経済現象の要因を整理し、最も重要な要因からなる経済モデルを想定することで、経済現象がなぜ生じたのか、あるいはどのような状態が理想なのか、そしてどのようにすれば現状を理想に近づけることができるのかを検討できます。 本授業では、テレビや新聞、WEBなどで取り上げられた経済現象や、国や地方自治体の福祉行政分野の現状や問題について、経済モデルを用いて分析する手法を学びます。また、公務員試験などで取り上げられる経済学の試験問題の中には、経済モデルを使った分析手法そのものが出題されていることが多いです。その意味では試験問題は経済モデルを学習する教材としても有益です。授業では経済学の試験問題の解説もあわせて行います。 本授業を受講すると、一見無味乾燥な公務員試験に出題される経済学の試験問題が、現実の経済現象を理解するための方法である経済モデルを理解する一助になることがわかり、なぜ経済学の問題が出題されるのかについて理解できるでしょう。さらに、国や地方自治体の福祉行政分野における経済的な社会問題にも興味を注げるようになります。 <学習目標> 経済モデルを使って経済現象の理解を深めることができる。 市場の役割と問題点を説明することができる。 政府の役割を説明することができる。 |
授業のながれ |
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はじめに〜経済モデルとは〜 国民所得の決定(その1)〜45度線分析〜 国民所得の決定(その2)〜乗数分析〜 国民所得の決定(その3)〜IS−LM分析〜 国際収支と貿易 消費者行動の理論(その1)〜代替財,補完財〜 消費者行動の理論(その2)〜無差別曲線,予算制約〜 消費者行動の理論(その3)〜均衡分析の応用〜 生産者行動の理論〜利潤最大化行動〜 市場分析(その1)〜完全競争市場の分析〜 市場分析(その2)〜不完全競争市場の分析〜 財政制度(その1)〜財政の役割〜 財政制度(その2)〜予算,会計制度〜 財政制度(その3)〜租税,公債〜 財政制度(その4)〜国と地方の財政〜 |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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@毎回の授業には授業時間以外に事前学習と事後学習が必要になり,全15回の授業全体を通じて60時間の事前・事後学習が必要になります。内訳は以下のとおりです。 事前学習(配付資料の読込み)8時間 事後学習(授業内容の復習とまとめ)15時間 事後学習(宿題)15時間 事後学習(課題レポート)22時間 A授業中に私語や必要のないスマホなどの操作など受講生全員の授業環境を害する行為は厳禁とします。注意しても授業態度を改めない学生には退室を求めることがあります。 B授業は毎回配付するレジュメで行いますが、レジュメは要点だけを記載するのでノートを取るようにして欲しい。 |
本科目の関連科目 |
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本授業の関連科目は、「経済学」、「財政学」、「社会保障論T・U」、「福祉行財政論」、「地方自治論」である。 |
成績評価の方法 |
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・授業終了後に課題としてミニレポートを課します(15%)。 ・授業期間内にレポートを3回課します(30%)。 ・定期試験を実施します(55%) |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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