科目名 | 精神保健福祉論 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 1 | 後期開講 | 大谷 京子 |
テーマ |
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精神障害者の生活の実際を多面的に理解し、生活のしづらさに対する支援のありようについて学ぶ。「障害」とは何か、ソーシャルワーカーとして当事者をいかに捉えるべきか、どのような理念に基づいて支援に取り組むのか、といったソーシャルワークの基礎になる「考え方」を知ります。 |
科目のねらい |
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<キーワード> 精神障害者 生活支援 精神保健福祉士 社会モデル <内容の要約> 精神障害者や精神保健福祉士との出会いになる授業である。 精神障害者の生活を多面的に知り、身近なところにある現実としてイメージできるようになることを目指す。その上で、当事者の生活のしづらさと力を学び、それらに対する支援の実際や課題を学ぶ。 特に治療の必要はないのに精神科病院に長期に入院し続けている「社会的入院」やあらゆる形態の排除など、精神障害者の置かれている現状を理解し、障害が社会によって生み出されたものと考える「社会モデル」を理解する。また家族の置かれている現実も調査データなどから知ることで、歴史的に当事者と家族が負わされてきた困難を学ぶ。 また「障害」の捉え方の変遷を学び、ソーシャルワーカーとして支援に携わる上で基礎となる考え方について検討する。それらを踏まえて、学生が自らの中にある偏見と向き合う機会を提供する。 当事者ゲスト講師とのシンポジウムも企画し、精神障害当事者の生活や現実を学び、考える時間を持つ。 その上で、支援システムとして居住支援と就労支援について、事例を通して具体的なサービス体系を学ぶ。 <学習目標> 精神障害者と出会い、精神障害に対する自らの偏見に気づき、表現できる 精神障害者とその家族の生活のしづらさについてイメージができる 精神障害者の就労支援と居住支援について説明できる 「障害」の捉え方、社会モデルを説明できる |
授業のながれ |
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オリエンテーション:授業の進め方や評価方法の説明、精神障害者のおかれている現状についての導入 精神障害者のイメージ:学生のイメージと一般人のイメージの比較 なぜ、「精神障害者福祉」ではなく、「精神保健福祉」なのか 精神障害者の生活:居住、就労、収入、希望など、調査データから 精神障害者が希望する配慮:調査データから。 精神障害者の家族:居住、収入、本人に対する思いなど、調査データから。法的に家族が負わされている義務について ゲスト講師「精神障害当事者の生活」 障害の捉え方:各種法律における「障害」定義の変遷 障害の構造:医学モデルと社会モデル 障害の社会モデル:「障害者役割」という考え方 ゲスト講師「精神障害者の地域生活と必要な支援」 精神障害者の就労支援の実際:就労支援の制度と関わる組織・団体・専門職 精神障害者の就労支援の実際:事例を基に、各種制度・サービスについて情報提供を模擬で行う 精神障害者の居住支援の実際:居住支援の制度と関わる組織・団体・専門職 まとめ:精神障害者の生活支援システム |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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期間中に3回、講義内容から小テストを実施する。この小テストの準備のために、毎回の授業の復習と、テスト前勉強は不可欠になる。 精神保健福祉士国家資格取得のために必要な単位であるため、情報を理解し記憶することと、社会にある課題について考えることの両方が求められる。 自分と他者を大切にする姿勢、つまり時間を守ること、聴き考える空気を創ることなどが求められる。 |
本科目の関連科目 |
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「精神医学T・U」「精神保健学T・U」「精神保健福祉の理論と相談援助の展開T・U・V」「精神保健福祉援助総論」「精神保健福祉制度論T・U」「障害者福祉論特講」 |
成績評価の方法 |
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小テストは講義内容について、3回実施する。 小テスト60%、期末テスト40%で、最終評価とする。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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