社会保障論Ⅱ

科目名	社会保障論Ⅱ

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
2	3	後期開講	松久保　博章

テーマ

社会保障の制度・政策と実態について学ぶ

科目のねらい

＜キーワード＞
生活保障　　ワークシェアリング
自立支援

＜内容の要約＞
近年雇用や家族が不安定化し、低所得・失業・貧困問題が深刻化するなかで、社会保障の持つ重要性は増しています。社会保障は、社会保険・社会福祉・公的扶助の三つの制度から成り立ちますが、労働との関連性に着目することによって、その政策を考える力を獲得できるようになります。本科目では、社会保障の体系や知識ならびに問題点を解説するとともに、今後の社会保障を展望するための応用的な概念や考え方を講義します。

＜学習目標＞
社会保障を体系的に考えることができる
社会的「弱者」の立場に立って政策を考えることができる
労働と関連づけて社会保障を考えることができる

授業のながれ

イントロダクション
労働市場と雇用：失業、労働の分割
雇用保障と社会保障：生活保障、日本型雇用システム
医療保険：国民健康保険、健康保険
年金保険：国民年金、厚生年金
雇用保険：退職、職業訓練
労災保険：労災かくし、裁判
母子福祉：保育サービス、社会手当
高齢者福祉：介護サービス、介護保険
障害者福祉：介助サービス、自立生活
生活保護：生存権、自立支援
貧困問題：奨学金、反貧困運動
社会保障の展望①：保険の仕組み、税と社会保障
社会保障の展望②：私的所有論
総まとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意

・社会保障は、体系が複雑であり近年変化がめまぐるしいため理解し辛い一方で、働き始めてから、あるいは生活が困難になってからでなければ、重要性を実感しにくいものです。講義では、ドキュメンタリーなどの映像を通して社会保障に関わる現場の実態を把握したうえで、できるだけ分かりやすく制度や政策について解説します。そのため、しっかりと復習して、講義の理解を深めることがとても重要になります。時間は短くてもいいので、復習する習慣を身につけてください。

・余裕があれば、講義で導入した概念や考え方をもとに、新聞記事やテレビ報道ならびにドキュメンタリー映画などから得られる社会的ニュースについて、考えてみてください。

・私語を禁止し、厳しく注意します。

本科目の関連科目

社会保障論Ⅰ、公的扶助論、就労支援

成績評価の方法

期末試験（筆記・Web・レポート・最終授業内）	100％
授業内でのレポート・課題等	0％
その他	0％

定期試験で評価を行います。詳細は、初回の講義で説明します。

テキスト

□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）