科目名 社会福祉調査論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 後期開講 山崎 喜比古

テーマ
社会福祉分野の研究と実践に必要不可欠の社会調査に関する基礎的な知識と方法・技術を身に付ける。

科目のねらい
<キーワード>
社会福祉学と社会調査  社会調査の科学と倫理
量的調査分析の方法  質的調査分析の方法

<内容の要約>
本講では、1)社会福祉学における社会調査(以下、社会福祉調査)の意義と目的及びその科学性・学術性、2)社会福祉調査の立案から計画、準備、実施を経て、集計・分析、報告書等のまとめに至るまでの進め方、3)社会福祉調査における倫理と個人情報保護、4)量的調査研究法、5)質的調査研究法、6)新しいタイプの調査研究法、7)社会調査におけるIT(情報技術)の活用法、を取り上げて説明する。

<学習目標>
社会調査が社会福祉分野の問題の把握やその解決に向けた政策・実践に対し科学的根拠を提供し得る重要な方法であることを理解でき、かつ、そうした社会福祉調査の実際の構想・計画に参加することもできる。
社会福祉調査の対象者のプライバシー保護や倫理的配慮に十分留意して行う必要を理解・説明でき、かつ実践することができる。
調査目的に見合った調査対象と方法の選択や調査票の作成とデータ収集および集計分析のし方、その結果の表わし方などについて概略理解・説明でき、かつ、その過程に関わることもできる。調査目的に見合った調査対象と方法の選択や調査票の作成とデータ収集および集計分析のし方、その結果の表わし方などについて概略理解・説明でき、かつ、その過程に関わることもできる。
世の中で行われ発表されている社会福祉分野関連の調査・分析結果を正しく読み取ることができる。

授業のながれ
社会福祉調査の意義と目的
社会福祉調査・社会調査の科学性進め方と計画並びに倫理
量的調査の手順と方法(1)調査の種類と基礎知識
量的調査の手順と方法(2)調査の企画と準備
量的調査の手順と方法(3)調査票・質問票の作成
量的調査の手順と方法(4)サンプリングと調査の実施
量的調査の手順と方法(5)調査データの整理と集計量的調査の手順と方法(5)調査データの整理と集計
量的調査の手順と方法(6)調査データの分析法と分析結果の読み方
前半の問題演習とまとめ
質的調査の方法(1)調査の種類と基礎知識
質的調査の方法(2)観察法と面接法
質的調査の方法(3)質的調査データの分析法
新しいタイプの調査研究法(1)プログラム評価研究・介入研究調査、アクション・リサーチ
新しいタイプの調査研究法(2)方法論的複眼(混合研究法)、当事者参加型リサーチ、社会調査におけるITの活用、インターネット(Web)調査
後半の問題演習とまとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
・社会福祉分野において、ニーズの把握や、援助・施策の有効性の検討に、科学的調査は不可欠です。・「社会調査の基礎」は今や、社会福祉士国試科目にもなっています。・その習得は、社会福祉士や社会福祉学への社会的信頼と社会的地位の向上に必ず役立ってきます。・皆さんが将来、社会のどの分野で働くことになろうとも、調査の基礎的知識と技術を身に付けた社会人は、有用であり、期待され、一目置かれます。・しかし、この科目の習得、それほどやさしくはありません。・毎回の授業には真剣に臨んでください。授業中の私語は厳禁です。真剣に聴こうとしている人が大変迷惑しています。・授業内容のポイントは、毎回の授業で配付されるスライド資料と数回に分けて提示される演習問題に凝縮されています。期末試験問題もそこから出題されます。・毎回の授業の最後に、受講生の皆さんには「質問と感想」を書いて提出してもらいます。それには次回の授業で応答します。・一方的な講義だけではない、双方向性のやり取りのある授業に努めますので、どうか皆さん、ご協力ください。

本科目の関連科目
・履修が望ましい科目: 1年次前期に開講される社会学の授業では、社会調査法が概説され、家族社会学の授業では、家族や世帯、婚姻状態等に関する統計調査の結果が紹介されています。・応用科目: 3・4年次ゼミでの演習授業や卒業研究で社会調査が実施されています。

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 90%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  10%
・評価割合は、以下の通り、定期試験90%、その他10%だけで、他の3つはいずれも0%です。・成績評価90%分には、「期末試験」択一式問題を当てます。「期末試験」問題は、数回の授業で行われる問題演習の類似問題で行います。・「その他」10%分には、毎回の授業における「質問と感想」の記入・提出状況を、授業参加における積極性の証(あかし)として評価に用います。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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