日本語教育法Ⅰ

科目名	日本語教育法Ⅰ

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
2	2	前期開講	水野　愛子

テーマ

日本語の外国語としての教え方の理論と実践

科目のねらい

＜キーワード＞
母語・外国語・第二言語　　　　　　言語習得・言語教育
教育の方法

＜内容の要約＞
1. 日本語を母語としない人に対する日本語習得の支援を行うための教育法の基礎を学ぶ。
2. 私たち日本語母語話者が第二言語として日本語をとらえ、それを学習者にどう提供していくかをともに考察する。
3. 参加者一人一人が自ら課題を設定し、理論のみならず実践を通じて日本語を教えるのはどういうことであるかを学ぶ。

＜学習目標＞
言語習得・言語教育について知ることができる。
日本語を外国語としてとらえることができる。
日本語テキストを分析することができる。
日本語の授業を知ることができる。
自ら課題を見つけて、実践することができる。

授業のながれ

日本語教育の今　（国内外にどのような学習者がおり、どんな目的で日本語を学んでいるのか概観する。）
言語政策と日本語教育（国の政策は日本語教育にどのような影響を与えているのかを知る。）
日本語教育の歴史（組織的な日本語教育はいつから行われており、どのような変遷をたどったのかを知る。）
第二言語習得論（ある言語を習得するとはどういうことか、第一言語と第二言語の習得の違いは何かなどを知る。）
日本語の教材（日本語のテキスト、その他の教材にはどんなものがあるのか紹介する。）
言語運用論（私たちはどのように言語を運用し、活用しているのか、また第一言語と第二言語ではどのように異なるのかを知る。）
外国語教授法（歴史上開発されたさまざまな外国語教授法について知る。）
コースデザイン①（ある言語の教育に関わる計画の立て方を知る。）
コースデザイン②（同上）
文法の指導法（初級）①（初級の文法項目はどのようなものを指し、それはどのように選ばれているのか知る。）
文法の指導法（初級）②（初級の文法項目の指導法を考える。）
文法の指導法（中級）①（中級の文法項目はどのようなものを指し、それはどのように選ばれているのか知る。）
文法の指導法（中級）②（中級の文法項目の指導法を考える。）
学生の発表（学んだ過程で見つけた問題点・課題などについて各自発表する。）
まとめ（14回で学んだことの総復習。）

準備学習の内容・学ぶ上での注意

・指定のテキストは毎回必ず持参してください。
・当該授業で学ぶ箇所についてのテキスト、資料は予習として必ず読んでおき、問題意識を持って参加してください。
・受け身にならず、積極的に質問、発言、提案をしてください。
・受講者同士、互いの言葉に耳を傾け、受容的な取り組みの姿勢で自らを成長させてください。

本科目の関連科目

日本語学Ⅰ　日本語学Ⅱ　日本語教育法Ⅱ　日本語学演習　日本語教育実習　社会言語学

成績評価の方法

期末試験（筆記・Web・レポート・最終授業内）	50％
授業内でのレポート・課題等	25％
その他	25％

授業で宿題などを課すことがあります。
毎回授業の終わりに、その時間に学んだことについて記入し、提出してもらいます。
学期の終盤に授業を通して見つけた課題について発表してもらいます。
学期の最後に学んだこと全体のまとめの筆記テストを行います。

テキスト

■テキストを使用する
□レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）

＜著者＞坂本正　水野愛子他　＜テキスト名＞日本語教育への道しるべ第3巻ことばの教え方を知る　＜出版社＞凡人社