科目名 学習心理学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 2 後期開講 川上 正浩

テーマ
本授業では人間の行動や思考が,経験によりどのように変容するのかを取り扱う。

科目のねらい
<キーワード>
科学としての心理学  視点としての心理学
経験による変容  人間の適応過程

<内容の要約>
心理学における学習とは,「経験による比較的永続的な行動の変容」を指す。学習心理学は,この「学習」を扱う学問である。人間のこの変容は,「環境への適応」と読み替えることもできる。そして,本来適応のために発動するこの変容が,時として人間にとっては,制約となって働き,行動を制限してしまうこともあり得る。本授業では,こうした視点から,人間の,環境に合わせた,行動の変容を体験を重視しつつ取り扱う。


<学習目標>
・学習心理学に関わる基本的な知識を説明できる。
・個々の知識のみならず,心理学全体に通じる大きな視点を理解している。
・心理学の文脈において,人間の行動の変容メカニズムを理解している。

授業のながれ
学習心理学とは(イントロダクション)
心理学の方法論(1)
心理学の方法論(2)
あらためて,学習とは。行動とは。
さまざまな条件づけ(1)
さまざまな条件づけ(2)
観察学習・洞察学習
学習を支える記憶(1)
学習を支える記憶(2)
心理学の歴史
意図的な学習と自動的な学習(1)
意図的な学習と自動的な学習(2)
適応と制約(1)
適応と制約(2)
人間の適応過程(まとめにかえて)

準備学習の内容・学ぶ上での注意
@本授業の受講にあたり,まずは人間の行動について改めて意識を向けることをしてみて欲しい。その行動はどのように身についたものか。なぜ身についたものか。このような観点から人間の行動について考えるとき,経験というものがもつ意味の大きさに気付くであろう。授業の内容を自分自身や周囲の具体的経験とつないで考えることを事前・事後に行って欲しい。集中講義であるので,講義期間中には,一日120分程度,レポートの作成には,一日120分程度,10日程度の構想を求める。
A講義という枠にとらわれず,学生自身が考える授業として,発言・相談・体験する時間を大事にしていきたい。授業に自分が参加する意識のある積極的な学生を望む。受講生間の意見交換,情報共有も取り入れていく。

本科目の関連科目
認知心理学

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 60%
授業内でのレポート・課題等 40%
その他  0%
授業中に実施されるコースクレジット(心理学実験・調査への参加)と最終レポート(定期試験)にて評価する。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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