科目名 老年看護方法論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 木村 暢男、 梅本 充子、 山本 さやか

テーマ
日常生活機能が低下した高齢者が、できるだけ自立して尊厳のある生活が保てるための看護援助方法を修得する。

科目のねらい
<キーワード>
高齢者  自立支援
日常生活機能  個別性
尊厳の保持

<内容の要約>
加齢や疾病の影響を受けて日常生活機能が低下した高齢者の生活の質を保つための看護実践に必要な理論、知識、技術を修得する。高齢者の生活歴や生活様式の個別性を理解し、高齢者の「強み」を活かしながら看護実践を行うことの重要性が理解できると共に、事例による看護過程の演習を通して、高齢者と家族の置かれた状況や気持ちを踏まえながら、具体的な援助内容を考えることができる。

<学習目標>
加齢や疾病の影響による高齢者の機能の変化について説明することができる。
加齢や疾病の影響による高齢者と家族の日常生活への影響について説明することができる。
高齢者の自律・自立を促し、高齢者と家族が尊厳と生活の質を保つための看護を考えることができる。
事例によるICFモデルを使用した看護過程の展開を通して、高齢者と家族の生活の質を保つための実践的な看護を考えることができる。
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授業のながれ
高齢者の生理的特徴と老年症候群
高齢者の罹りやすい疾患@
高齢者の罹りやすい疾患A
コミュニケーション障害のある高齢者の援助
感染症のある高齢者の援助
認知症高齢者の援助と認知症予防
廃用症候群
高齢者のリハビリテーション
高齢者の転倒予防
排泄障害のある高齢者の援助
高齢者の薬物療法
高齢者の褥瘡ケア
摂食・嚥下障害
摂食・嚥下障害
高齢者の食事と水分摂取の援助
高齢者の身体と口腔内を清潔に保つための援助
ソフト食・とろみ茶摂取と口腔ケア演習
パーソン・センタード・ケア
高齢者模擬体験演習
ビデオ学習
高齢者の睡眠の援助 / 高齢者のレクリエーション
高齢者のエンド・オブ・ライフケア
高齢者の退院支援
高齢者の事例による看護過程演習(事例の説明とICFモデルを使用した看護過程の展開方法)
高齢者の事例による看護過程演習(情報収集・分析・解釈・判断)
高齢者の事例による看護過程演習(情報収集・分析・解釈・判断・課題の特定)
高齢者の事例による看護過程演習(計画の立案)
高齢者の事例による看護過程演習(計画の立案および評価)
高齢者の事例による看護過程演習(発表)
授業のまとめ(試験)

準備学習の内容・学ぶ上での注意
本科目では、老年看護学実習U・Vにおいて、高齢者への看護を実践していく上で必要な知識・技術および高齢者支援の考え方を修得していきます。学習する内容が多いですので、毎回の授業の予習・復習を丁寧に行い、分からない部分は自分で調べるか、教員に質問してください。また、複数のレポートを課しますので、期限までに確実に提出してください。

本科目の関連科目
人間の形態と機能T・U、疾病論(内科系・外科系)、臨床薬理学、臨床検査学、臨床栄養学、看護技術演習T・U・V、看護過程演習、老年看護学概論、老年看護学実習T・U・V

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 50%
授業内でのレポート・課題等 40%
その他  10%
小テスト、看護過程・高齢者模擬体験・ビデオ学習のレポート、定期試験、授業の参加状況を総合して評価する。

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>北川公子ほか <テキスト名>系統看護学講座 専門分野U 老年看護学 <出版社>医学書院
<著者>鳥羽研二ほか <テキスト名>系統看護学講座 専門分野U 老年看護 病態・疾患論 <出版社>医学書院



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