科目名 人間工学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
1 1 後期開講 榎原 毅

テーマ
作業方法や作業環境を人間の特性に合わせることで、安全・健康を守る技術が人間工学です。人間工学の基礎的な考え方を学び、安全・健康に配慮した看護実践を行う知識・能力を身につけます。

科目のねらい
<キーワード>
看護師の健康  患者安全
バイオメカニクス  姿勢・動作
リスクマネジメントシステム

<内容の要約>
 看護職者が看護を実践する際の様々な動作が、対象者に対して安全で効率的に提供でき、実践者自身が健康を害さずに実践するための知識を学ぶ。対象となる人々の自立を補助する器具・機器や医療機器を、使用目的に即して、安全に使いやすくするための道具のあり方について学習する。

<学習目標>
人間工学の考え方を理解して、看護との関わりについて説明できる。
看護職者の健康リスクを軽減する移乗・移送・介助方法について、解決策を提案できる。
患者安全・医療安全を担保するために、組織マネジメントの側面からも包括的に考えることができる。

授業のながれ
人間工学概論@:人間工学の歴史と基礎的な考え方
・人間工学の対象領域と応用例
第2回 人間工学概論A:人間の諸特性の理解
・人間の認知・生理・心理・行動特性
第3回 人間工学概論B:ヒューマンエラー
・ヒューマンエラーの分類とエラー対策
第4回 作業姿勢・動作・バイオメカニクスの基礎@
・病院内・看護実践におけるバイオメカニクス応用
第5回 作業姿勢・動作・バイオメカニクスの基礎A
・ボディメカニクス体験および人間工学を応用した作業姿勢・作業方法の実践
第6回 安全・健康リスクアセスメント−ISO国際人間工学規格に基づく看護業務改善手法の理解−
・ホリスティックアプローチ視点・職場改善手法
第7回 近年の疫学研究にみる筋骨格系疾患(MSDs)と労働
・腰痛のリスク要因と対策・心理社会要因と腰痛
第8回 患者安全・医療安全と人間工学: 組織人間工学の実践
・医療安全統計・人間工学的対策・安全文化とマネジメントシステム

準備学習の内容・学ぶ上での注意
受講生に関心をもってもらえるように基礎的な内容を幅広く、分かりやすくスライドを用いて概説します。体験・参加型講義形式ですので、積極的な授業参加を期待します。私語はNGです(意欲ある学生に対する授業妨害になります)。なお、予習・復習の課題は講義後にその都度指示します。

本科目の関連科目
 

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 0%
授業内でのレポート・課題等 100%
その他  0%
授業内の課題20点(+授業への積極参加姿勢)、レポート80点。レポートは全講義終了時に出題します。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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