科目名 微生物学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
1 1 後期開講 清水 宣明

テーマ
人と微生物の関係を学ぶことで、看護に必要な基礎的な危機管理の考え方と方法を理解する。

科目のねらい
<キーワード>
微生物  免疫
感染制御

<内容の要約>
ヒトの病気は様々な原因によって引き起こされる。そこで、様々な病気の原因を、内因性の因子と外因性の因子に分けて理解し、両者は相互に関係していることを学ぶ。医療(看護)ともっとも関係が深い病因である微生物について学び、その防御方法を理解する。さらに微生物による感染を防ぐ生体の反応である免疫について学習する。 以上の内容を、看護や医療の実際の場面の事例を多く取り入れることで、現実感を持てるように学ぶ。

<学習目標>
病因と微生物感染症について基礎的な知識を学び、看護実践を行うための能力と知識を身につける。
微生物と人間との関係を理解し、保健・医療・福祉に関連する専門職種の役割を認識できるようになる。
看護における免疫をはじめとした生体防御の仕組みの重要性を学ぶことで、生涯を通じて自ら学び続けることができるようになる。
感染防御や制御の意義と方法を理解することで、地域社会の保健・医療・福祉に対して真摯に対応できる力をつける。
病院や地域での健康の危機管理の基礎を理解することで、看護専門職として他職種にわたる医療従事者との協調性を発揮できるようになる。

授業のながれ
病気と病因。看護における健康と病気の考え方を学ぶ。
看護と感染。なぜ看護が微生物学や感染制御学を学ぶのかを理解する。
微生物学の基礎知識。微生物と看護業務との関係を理解する。
感染防御の基礎知識。看護におけるスタンダードプリコーションの重要性を理解する。
感染症の診断と治療。感染症治療における看護の役割を理解する。
免疫学概論。看護において免疫をどのようにとらえるかを学ぶ。
皮膚疾患と関係の深い細菌について、看護における注意点を学ぶ。
循環器疾患と関係の深い細菌について、看護における注意点を学ぶ。
呼吸器疾患と関係の深い細菌について、看護における注意点を学ぶ。
血液疾患の関係の深い細菌について、看護における注意点を学ぶ。。
ウイルス学概論。ウイルスの感染と増殖の仕組みについて学ぶ。
ウイルス学各論(1)。重要なウイルス感染症の特徴について学ぶ。
ウイルス学各論(2)。重要なウイルス感染症の特徴について学ぶ。
真菌、原虫、寄生虫感染症について、看護における注意点を学ぶ。
院内感染。仕組みと制御方法における看護の役割について学ぶ。

準備学習の内容・学ぶ上での注意
教科書の該当箇所に事前に目を通し、授業に臨み、理解を深めるとともに、配布資料を十分に理解できるように努める。そのためには、インターネット等でわからないことや興味を持ったことを常に調べる習慣をつけることが重要である。また、前回の授業で理解できなかったことは次の授業で積極的に質問を出してほしい。

本科目の関連科目
生化学、病理学、免疫学、内科学、薬理学

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 100%
授業内でのレポート・課題等 0%
その他  0%
専門用語や考え方を理解しているかを重視する。1年次で感染症について深く理解することは困難なので、考え方や専門用語の理解に努めているかどうかを評価基準とする。

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>矢野久子、安田陽子 <テキスト名>ナーシング・グラフィカ 疾病の成り立ちB 臨床微生物学。医動物学 <出版社>メディカ出版



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