障害児保育演習

科目名	障害児保育演習

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
2	3	前期開講	野村　あすか

テーマ

障害児保育にかかわる基礎知識を身につけ，保育実践にどのように活かしていくかを考える。

科目のねらい

＜キーワード＞
障害児保育　　障害特性
育ちあい　　家族
連携

＜内容の要約＞
本演習では，障害児保育の理念や障害特性と発達課題の知識を踏まえたうえで，障害児に応じた支援のあり方について考えるとともに，障害児と一緒にすべての子どもが育ちあう保育実践についての理解を深めます。また，障害児を育てる家族とかかわったり，障害児を取り巻く関係機関と連携したりする中で，保育士としてどのような役割を果たすことができるかについても考えていきます。さまざまな事例をもとにグループワークやディスカッションを行うことを通して，保育実践に活かすことのできる多様な視点を身につけることを目的とします。

＜学習目標＞
1. 障害児保育の理念や歴史的変遷について説明することができる。
2. さまざまな障害についての基礎知識をもとにして発達援助の方法をを考えることができる。
3. 障害児と一緒にすべての子どもが育ちあう保育実践について考えることができる。
4. 障害児を育てる家族の思いを知り，家族との協働のあり方について考えることができる。
5. 障害児を取り巻く関係機関について知り，連携のあり方について考えることができる。

授業のながれ

1. 障害の概要と対象
2. 障害児保育の歴史的変遷
3. 障害特性の理解と保育における発達援助①：視覚・聴覚障害
4. 障害特性の理解と保育における発達援助②：肢体不自由
5. 障害特性の理解と保育における発達援助③：知的障害
6. 障害特性の理解と保育における発達援助④：ADHD・LD
7. 障害特性の理解と保育における発達援助⑤：自閉スペクトラム症
8. 障害児保育の実際①：個々の発達を促す生活や遊び
9. 障害児保育の実際②：子どもの同士の育ち合い
10. 障害児保育の実際③：指導計画の作成と記録および評価
11. 障害児保育の実際④：個別の支援計画
12. 関係機関との連携①：保護者や家族に対する理解と支援
13. 関係機関との連携②：小学校との連携
14. 関係機関との連携③：地域の専門機関との連携
15. 障害児保育にかかわる分野の現状と課題

準備学習の内容・学ぶ上での注意

障害のある子どもたちの生活や子どもたちを取り巻く社会の動向に日頃から関心を持つようにしてください。また，ボランティア活動等を通して障害のある子どもたちと実際にかかわるという経験も大切にしてください。演習ではグループワークやディスカッションを多く取り入れますので，積極的に考え発言するようにしてください。テキストの内容は演習内でも適宜解説しますが，基礎知識にあたる部分は事前に目を通しておくことを推奨します。

本科目の関連科目

教育と発達の心理学，障害児心理学，保育心理学演習

成績評価の方法

課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
その他

0％
70％
0％
0％
30％

①毎回の演習終了後に提出するコメントカード（感想や疑問点を書いてもらいます），②レポートなどの提出物（授業内で指示します），③演習への関与度（課題への取り組み状況やディスカッションでの発言など），によって総合的に評価します。

テキスト

■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）

＜著者＞公益財団法人児童育成協会（監修）　西村重稀・水田敏郎（編）　＜テキスト名＞基本保育シリーズ⑰　障害児保育　＜出版社＞中央法規