科目名 | 外国史 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 2 | 後期開講 | 早坂 泰行 |
テーマ |
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過去を鏡として現在を捉えなおす |
科目のねらい |
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<キーワード> 「異文化」としての過去(※「異文化」とは、私たちと相互理解が不可能であることを意味しない) 世界の一体化(グローバル化) 産業革命とナショナリズム 植民地支配と帝国主義 総力戦と世界大戦 <内容の要約> 前半は世界各地の文明、後半は西ヨーロッパを中心としたグローバル化に焦点を当て、古代〜20世紀にかけての歴史を講義します。(1)社会で活動する際の基礎的な知識として、歴史上の重要事件や概念について学び理解を深めること、(2)現代のわたしたちの社会がどのような過程を経て成り立ってきたかを知ること、(3)一種の「異文化」でもある過去と現代の対比によって、わたしたち自身の社会について改めて考え直す手がかりを提示すること、を目的とします。 <学習目標> 産業革命、ナショナリズム、帝国主義、総力戦やファシズムなど、世界史上の重要な事件や概念を理解できる。 古代から近現代にかけての社会の変化と、その因果関係を大きな流れのなかで理解することができる。 現在の社会のしくみや事象を「自明の」ものとしてではなく、客観化・相対化して捉えることができる。 |
授業のながれ |
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§1. 「文明」のはじまり:農耕革命 〜人間と自然環境のかかわりにおける変化と、古代オリエントの勃興 §2. ギリシア・ヘレニズム・ローマ 〜オリエントとの関係のなかでつくり上げられるヨーロッパの源流 §3. 中国と東アジア 〜日本を含む東アジア世界の国際関係と文化交流 §4. イスラーム世界の成立と発展 〜広域的な融合文明としての特質:1200年ころまで §5. 遊牧民たちのユーラシア 〜モンゴル・トルコ系の遊牧民の世界と、そのユーラシア的影響 §6. 中世西ヨーロッパ世界 〜近代以前の「異文化」としてのヨーロッパ:「自力救済」と「封建社会」 §7. グローバル化のはじまり(1) 〜「大航海時代」と「新大陸」の発見 §8. グローバル化のはじまり(2) 〜アジア・アフリカ・アメリカ諸大陸とヨーロッパの関係 §9. フランス革命 〜「自由」と「平等」は誰に何をもたらしたか §10. 産業革命と帝国主義 〜西ヨーロッパ列強による世界分割の時代 §11. アジア諸地域の動揺と改革 §12. 第一次世界大戦 〜大量殺傷の技術と「総力戦」体制 §13. 第一次世界大戦後の社会と文化 - 大衆文化の発展、女性の地位の変化、新しい芸術・文学の流れ §14. ファシズムの時代 〜「人種」と「健康」にもとづく人間の選別と排除(大量殺害)の問題 §15. 全体のまとめと、第二次世界大戦以後の展開 |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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わたしたちが現在「当たり前」とみなしている価値観・行動様式や社会のしくみの多くは、人類の長い歴史を省みるならば必ずしも「自明」で「普遍的」なものではありません。その点を踏まえて、本講義では基礎的な知識として歴史上の重要な事件を学ぶと同時に、わたしたち自身の(一見「自明」で「当たり前」な)生活や社会のあり方を改めて見直すこと、それに対する問題意識を培うことをも重要な目的と考えています。学生の皆さんには、講義中に提示する参考文献をはじめ、新聞などの時事情報を通じて、社会に関する知識(多様な価値観や、普段認識されないさまざまの問題など)を深め、それによって問題意識を養う基盤を築いてほしいと考えます。また参考文献などについては適宜、授業ごとに情報を提示します。 |
本科目の関連科目 |
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成績評価の方法 |
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評価は期間中の課題レポート(20%)、ならびに定期試験(80%)にもとづいて行う。自筆のレジュメ・ノート類の持ち込みは許可するが、それ以外の物品、とくに携帯電話などの通信機器や電子辞書の持ち込みは厳に禁止する。試験は講義中に取り上げた内容を文章で説明する論述問題の形式で実施するが、その際(1)可能な限り豊かな情報を盛り込むこと(記述量)、(2)単なる情報の羅列ではない首尾一貫した記述を行えること(論理性)、の二点を評価を行う上での条件とする。なお、出席点などは設定しない。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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