臨床心理学演習

科目名	臨床心理学演習

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
4	4	前期開講	＜オムニバス＞吉野　真紀、小松原　智子、早川　すみ江

テーマ

臨床心理学の実践活動の中心である臨床面接および心理検査を実施し、臨床心理学的援助の実際について体験的に理解する

科目のねらい

＜キーワード＞
臨床面接法　　心理検査法
ロールプレイ体験　　自己理解と気づき
セラピスト―クライエント関係

＜内容の要約＞
本演習では、臨床心理学の実践活動の中心をなす臨床面接と心理検査について実習を交えて学習する。具体的には、小グループを組んで面接のロールプレイや心理検査を実施するほか、実習時間外にも自ら協力者を求めて、面接および心理検査を依頼、実施する。さらにこれらの内容についての検討、発表、検査報告書の作成等を行う。

＜学習目標＞
臨床心理学的援助における面接の意義や基本的な面接技法について理解し、説明できる。
面接のロールプレイおよびその分析を体験的に学び、実践に役立てることができる。
心理検査の結果を適切に解釈し、報告書にまとめることができる。
セラピストの基礎的訓練として、自己理解と気づきを深める。

授業のながれ

臨床面接法　導入　演習の進め方について
臨床面接法　自己理解と気づきのワーク①　傾聴
臨床面接法　自己理解と気づきのワーク②　呼吸
臨床面接法　臨床面接の実際①　映像教材を用いて
臨床面接法　臨床面接の実際②　セラピスト―クライエント関係
臨床面接法　面接技法を用いた応答練習①　共感的理解を示す応答
臨床面接法　面接技法を用いた応答練習②　感情の反射と明確化
臨床面接法　面接技法を用いた応答練習③　質問、直面化
臨床面接法　面接技法を用いた応答練習④　リフレーミング
臨床面接法　ロールプレイ体験①
臨床面接法　ロールプレイ体験②
臨床面接法　逐語記録を用いたロールプレイの分析
臨床面接法　ロールプレイ体験の発表と振り返り①
臨床面接法　ロールプレイ体験の発表と振り返り②
臨床面接法　まとめ
心理検査法　オリエンテーション　授業の進め方・心理アセスメントの目的
心理検査法個別式知能検査の理解と実施方法
心理検査法個別式知能検査(WISC-Ⅳ)実施体験①（検査者役割あるいは被験者役割）
心理検査法　個別式知能検査の実施体験②（役割を交代／レポート）（「個別式知能検査の結果の整理」の授業までに、協力者を見つけ、授業外で知能検査を検査者として実施しておく）
心理検査法投映法とは
心理検査法投映法（SCTなど）の実施方法と体験①（被験者役割／レポート）
心理検査法投映法（バウムテストなど）の実施方法と体験②（被験者役割／レポート）
心理検査法　投映法（コラージュ法）の実施方法と体験③（被験者役割／レポート）（「投映法の解釈の仕方」の授業までの間に、知能検査を実施した協力者に投映法を検査者として実施しておく）
心理検査法個別式知能検査の結果の整理
心理検査法個別式知能検査の結果の解釈
心理検査法投映法の解釈の仕方
心理検査法　検査報告書の記述とテストバッテリー（授業外で実施した検査結果をもとにレポートを作成し、発表の準備をしておく）
心理検査法検査報告書の検討と発表①
心理検査法検査報告書の検討と発表②
心理検査法まとめと振り返り（授業中にレポートを作成）最終レポートを授業外に作成し、提出。

準備学習の内容・学ぶ上での注意

各心理検査については、授業内で指定された文献以外にも、各自広く文献にあたり、理解を深めること。
検査報告書を書く際には、いくつかの文献を参考にして、各検査の解釈を練り、報告書の書き方についても、十分な自主学習をすること。
演習時間外に自ら検査協力者を探して課題を実施、その結果を期日までにまとめ、発表の準備を整えること。

本科目の関連科目

心理学関連の科目すべて。とりわけ、心理学実験実習、臨床心理学、精神医学など。

成績評価の方法

課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
その他

40％
20％
0％
0％
40％

評価は、演習内で課されるレポートとまとめレポートの提出と内容、授業態度や参与度等を総合的に判定する。

テキスト

□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）