地方行財政Ｉ(財政）

科目名	地方行財政Ⅰ(財政）

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
2	3	後期開講	鈴木　健司

テーマ

地方自治体（都道府県や市町村）の財政制度の理解

科目のねらい

＜キーワード＞
地方財政制度　　国と地方の財政関係
自治体の行財政運営　　自治体財政の健全化

＜内容の要約＞
　　この授業は経済学部の「地域志向科目」です。都道府県や市町村は国とは別の組織であり、地方自治体と言います。地方自治体は最も身近な政府であり、基礎的な行政サービスを住民に提供しています。そして、そのような行政サービスを提供できるような仕組みが地方財政です。
　授業では、地方財政について次の3つのことを柱にして進めていきます。1つ目は、地方財政制度の仕組みと概略を理解することです。現在の地方財政度は、必要や理由があるので現在の形になっています。そこで、その必要や理由を説明します。2つ目は、地方自治体の財政活動を経済学的手法で効率性と公平性から分析することです。この分析により、地方公共団体の望ましい財政活動のあり方を検討することができ、現状との比較が可能になります。そして3つ目は、地方財政の学習を通じて、皆さんが地方自治体の住民であり、今後の地方自治体の活動をより良くするための知識を修得できるようにすることです。

＜学習目標＞
地方財政制度を理解できる。
地方財政制度の問題点を理解できる。
地方財政について経済学的な分析を行える。
地方自治体の財政活動を理解できる。
地方自治体の住民意識を高揚することができる。

授業のながれ

地方財政の抱える課題①
地方財政の抱える課題②
制度としての地方財政①
制度としての地方財政②
国と地方の機能分担
地方公共支出と効率性
地方公共支出の非効率性の要因
広域行政と境域行政
地方税の体系と原則
政府間財政移転制度①
政府間財政移転制度②
地方財政における公会計改革
地方債と公会計
地方自治体の財政分析①
地方自治体の財政分析②

準備学習の内容・学ぶ上での注意

①授業ではレジュメを配布しますので、A4サイズの資料を綴じることができるファイルを用意して下さい。
②毎回の授業で、予習と復習を兼ねた宿題を配付します。授業内容を理解するために授業外の時間で予習と復習に取り組んでください。

本科目の関連科目

「経済学」、「ミクロ経済学」、「財政学」は本科目の基礎となります。さらに、「公共経済学」は本科目の経済学的な分析と関連があります。また「地方行財政Ⅱ」は本授業で触れない地方自治体の行政運営が学習内容です。あわせて履修しておくことを強く推奨します。

成績評価の方法

課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
その他

0％
30％
0％
70％
0％

レポートと定期試験の合計で成績を評価します。レポートは３０点、定期試験は７０点の合計１００点満点で最終評価をします。

テキスト

□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）