科目名 地域福祉論U

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 後期開講 野口 定久

テーマ
人口減少時代の地域福祉−グローバリズムとローカリズム

科目のねらい
<キーワード>
福祉コミュニティ  地域福祉計画
コミュニティソーシャルワーク  社会的企業
地域再生

<内容の要約>
現代の福祉問題(新しいリスク)は、そのほとんどが地域コミュニティの「場」で発生している。グローバル化とローカル化が同時に進行する中では、これらの福祉問題を地域コミュニティにおいて総合的に解決する方法が求められている。これからの超高齢少子人口減少社会を支える地域福祉の政策と実践、地域再生計画、居住福祉のまちづくり事例、コミュニティケア・小規模多機能施設、家族やジェンダー等の対象テーマをめぐって、地域福祉の理論・政策・実践・技術を体系的に学ぶ。具体的には、地域福祉の諸理論、政策と実践、コミュニティソーシャルワーク等の援助技術、事例研究法に基づいて、地域包括ケアシステムの開発事例、各地のコミュニティ資源を生かした地域創生の実践事例を紹介し、考究する。また、本講は、地域福祉の初学者にも分かりやすいものを提供したいと願いから、『図説 地域福祉ゼミナール』をめざし、地域福祉論の一般的、基礎的事項を解説できる講義を行う.


<学習目標>
地域福祉の理論・政策・実線・技術を体系的に学ぶことができる。
各地の住民主導型の地域福祉計画の策定および推進方法を具体的に学ぶことができる.
地域の資源を活用した社会的企業およびコミュニティ・ビジネスの実践例等を参考に、地域再生の方法論について学ぶことができる。
地域包括ケアシステムをリードする地域福祉専門職のコミュニティソーシャルワーク、ソーシャルアクション、地域資源開発、個別問題解決等の活動方法論を学ぶことができる。
生活困窮者および社会的脆弱層等への総合的な支援の提供を学ぶことができる.

授業のながれ
地域福祉を取り巻く状況の変化
地域福祉の対象と課題
地方分権と地域福祉
コミュニティ・モデルから福祉コミュニティ・モデルへ
地域福祉を支える理論
経済・社会計画から地域福祉計画へ
地域福祉計画を支える理論
地域福祉計画の策定と推進
福祉施設と地域福祉
地域福祉のサービス供給の推進組織と方法
地域福祉の主体形成とコミュニティワーク実践
地域包括ケアシステムと地域福祉
コミュニティワークの新たな展開
コミュニティワークからコミュニティソーシャルワークへ
地域福祉の見取り図

準備学習の内容・学ぶ上での注意
この講義は、パワーポイントを用いたビジュアルな情報伝達と実地研究による現場の思考が教材です。現場の事象⇒理論化⇒現場での検証⇒再理論化の研究方法論を用います。地域の隣人との付き合い方と東アジアの隣国との付き合い方など、地域文化、家族関係、生活習慣等の相違点や共通点など新聞や書籍、IT等から情報を収集するように努めてください。事前に、テキスト『人口減少時代の地域福祉』を一読しておいてください。

本科目の関連科目
 社会福祉論、地域福祉論1、ソーシャルワーク援助論W、社会保障論、総合政策学

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他

40%

60%

 定期試験を行います。また、課題レポート3題(1題につきA4×2枚)を実施します。評価基準は定期試験(100点)、課題ポート(1題につき20点×3=60点)合計160点を100点満点で換算します。

テキスト
■テキストを使用する
□レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>野口定久 <テキスト名>人口減少時代の地域福祉−グローバリズムとローカリズム <出版社>ミネルヴァ書房



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