科目名 | 社会学概論 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 1 | 前期開講 | 小坂 啓史 |
テーマ |
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本科目のテーマは、社会を捉える社会学の多角的な視点の獲得、それに基づき、現代社会を分析する力を養うこと、そして社会に対する論理的な思考方法を得ていくことである。 |
科目のねらい |
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<キーワード> 社会的行為 社会的相互作用 社会集団 社会構造 社会変動 <内容の要約> まず第一に、社会学の基礎的な概念について理解していくことをねらいとする。第二にそれらの知識を用いて、後期近代社会とも捉えることができる現代社会の諸相について、特に教育、職業、階級・階層、政治・権力、医療・福祉、国家とグローバル化などに関して、多角的に考察していく。さらに、デュルケムやヴェーバー、ジンメルなどが打ちたてた社会学の古典的諸理論のエッセンスについて理解すること、そしてルーマンやブルデュー、ギデンズ、ベック、バウマン、ヤングなど近年の社会学者による諸概念についても理解することができるように講義を行っていく。 <学習目標> 社会学的な思考方法、社会学的想像力を身につけることができる。 自分の身近な社会関係から世界情勢の動向についてまで、さまざまな水準における「社会」を多角的に理解・分析できる力を身につけることができる。 自分自身と家族・親族や友人、地域社会、企業や国家などとの関わりについて客観的に捉え、その上で主体的に行動することができる力を身につけることができる。 |
授業のながれ |
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社会学とは何か〜「社会」の捉え難さ、社会学特有の観点と分析方法 社会的行為(1)社会的行為の特徴、行為の類型、社会内存在としての人間の行為 社会的行為(2)M.ヴェーバーの行為論、行為の分類と現実との関連性 社会的行為(3)社会的行為と欲求・欲望、資源、規範との関係、欲望の模倣論 社会的相互作用(1)社会化、社会規範と社会化との結びつき、アノミー 社会的相互作用(2)シンボリック相互作用論と構築主義、エスノメソドロジー 社会的相互作用(3)相互作用の常態化としての社会関係、ドラマトゥルギー 社会集団(1)集団化、社会集団の概念、個人や社会に対する社会集団 社会集団(2)社会集団の捉え方と分類方法、近代化と組織的集団 社会集団(3)官僚制と官僚主義、インフォーマル・グループ 構造と変動(1)システムとしての社会、構造と機能、AGIL図式、ルーマンの理論 構造と変動(2)社会階級と社会階層、SSM調査、文化階層の捉え方 構造と変動(3)権力と支配、権力を成立させる要件、支配の類型、権威との関係 近年の理論的動向(1)現代社会の「生‐権力」、「帝国」と「マルチチュード」、「監視社会」 近年の理論的動向(2)リスク社会、再帰的近代社会、リキッド・ソサエティ論、排除型社会から「過剰包摂」へ |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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講義はなるべく分かりやすいように、身近な事例などを交えて進めていくが、受講生は「積極的に」聴く姿勢を心掛けてほしい。私語は慎むこと。 |
本科目の関連科目 |
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社会福祉論、地域社会学、家族社会学、哲学概論など |
成績評価の方法 |
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定期試験期間に試験を行う(80%)。その他授業中に課す小エッセイ等も評価に加味する(20%)。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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