科目名 家庭科研究

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 2 前期開講 花房 美砂子

テーマ
家庭科教育の歴史的変遷を踏まえ、現在の家庭科教育の在り方を理解する。また、家庭科が実践的・体験的活動を重視する教科であることを鑑み、できうる限り実習や実験を取り入れた授業を行い、家庭科への理解を深める。

科目のねらい
<キーワード>
自らの家庭生活を振り返り、改善していこうとする実践的な態度を養う家庭科教育  実践的・体験的な活動を通して、実感を伴う学習展開により日常生活に関わる基礎・基本の習得

<内容の要約>
戦前の裁縫科・家事科から戦後の小学校家庭科までの家庭科教育の歴史を振り返る。戦後の家庭科教育の歩みは、昭和22年から10年ごとに改訂されてきた学習指導要領の内容とともにみていく。家庭科が時代背景とともにどのように変遷してきたのかを考えていく。小学校家庭科の学習内容を理解するために、学習指導要領解説家庭編をもとに、「A 家庭生活と家族」「B 日常の食事と調理の基礎」「C 快適な衣服と住まい」「D 身近な消費生活と環境」の4つについてその内容と指導上の留意点について解説をする。そして、家庭科が実践的・体験的な活動を重視する教科であることを踏まえ、児童への具体的な指導場面を想定して、調理実習、ミシン・手縫いを使っての小物づくり、実験などを行う。

<学習目標>
学習指導要領に示されている、家庭科の4つの指導内容を理解することができる。
衣食住に関する基礎的・基本的な知識や技能を身につけることができる。
家庭科教育の歴史を通して、家庭科の果たす役割について理解することができる。

授業のながれ
オリエンテーション: 授業内容と進め方・ 家庭科とは何を教える教科なのかを、ウェビングの手法を通して話し合う。
家庭科教育の歴史: 戦前の裁縫科・家事科から戦後の小学校家庭科までの変遷について知り、昭和22年から10年ごとに改訂されている指導要領の内容について比較検討する。
小学校家庭科教育の在り方について: 小学校家庭科の目標と「4つの指導内容」について解説する。
「A 家庭生活と家族」の指導内容と指導方法について: 家族・家庭生活に関する内容の研究と指導上の留意点について解説する。
「A 家庭生活と家族」の指導内容と指導方法について: 手順を考えた安全な調理の仕方を考える。
「A 家庭生活と家族」の指導内容と指導方法について: 手縫いの実習を通して裁縫の基礎を身につける。
「B 日常の食事と調理の基礎」の指導内容と指導方法について: 食に関する内容の研究と指導上の留意点について解説する。
「B 日常の食事と調理の基礎」の指導内容と指導方法について: 実習を通して調理実習の基礎を学ぶ。
「C 快適な衣服と住まい」の指導内容と指導方法について: 衣と住生活に関する内容の研究と指導上の留意点について解説する。
「C 快適な衣服と住まい」の指導内容と指導方法: 簡単な被服実験を行い、体験的な学習の大切さをつかむ。
「C 快適な衣服と住まい」の指導内容と指導方法: ミシンと手縫いで、直線縫いを生かした作品を製作し、被服製作の基礎を身につける。
「C 快適な衣服と住まい」の指導内容と指導方法: ミシンと手縫いで、直線縫いを生かした作品を製作し、被服製作の基礎を身につける。
「D 身近な消費生活と環境」の指導内容と指導方法: 消費生活に関する内容の研究と指導上の留意点について解説をする。
「D 身近な消費生活と環境」の指導内容と指導方法: 環境に配慮した生活の工夫についての内容の研究と指導上の留意点について解説する。
まとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
小学校学習指導要領解説家庭編の指定された箇所を、次の授業までに必ず読んでおく。毎時間資料を配布するので、きちんとファイリングし復習をする。被服製作については、作品を最後まで仕上げ、提出期日を守り提出する。調理実習を行うときは、エプロン、三角巾などの身支度が必要となるので、実習日までに準備をしておく。

本科目の関連科目
 

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他

30%

50%
20%
その他の評価内容は、被服領域で作製する実習作品を評価対象とする。

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>文部科学省 <テキスト名>小学校学習指導要領解説家庭編  <出版社>東洋館出版社



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