科目名 臨床心理学U

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 後期開講 森田 英嗣

テーマ
様々な事例を通して臨床の奥の深さを味わい、今後の自らの生き方を考える。

科目のねらい
<キーワード>
事例   病態の考え方
臨床の知  危機対応
不登校

<内容の要約>
臨床心理学は、心理的な問題にどのように対処するかを研究し、それを実践する学問である。それは、苦しんでいる人を何とか援助したいというきわめて実践的な要請から出発した。その病気を治す過程で人間の「心」を扱うことがどうしても必要になり、「臨床心理学」と命名された。その「心」については、本人の話以外に確かめようがないので、クライエントさんとの面接が必要になり、心理療法(カウンセリング)が開発された。そして、人間一人ひとりを大事にするという発想で学問をし、技術を身につけることを行ってきた。その心理療法を中心としたやり方が、今学校現場や医療などの場で意味をもつ役割を果たすようになっている。その具体的事例を扱い、臨床心理学を生かした基本的態度を習得することを目標にする。


<学習目標>
臨床心理士に求められる臨床的力量の実際を知り、自らの進路希望との関連性を考えることができる。
事例を通して、心理臨床家としての基礎的な考え方を知り、事例を読み解くことができる。
医療や学校の現場で、臨床心理学の考え方がいかに有効であるかを、具体的に説明できる。
様々な危機的状況への対応を学ぶことで、臨床の知の有効性を理解し、説明することができる。
不登校への基本的な考え方を学び、具体的事例を通し、支援のあり方を説明できる。

授業のながれ
臨床事例から無意識の作用を知り、臨床心理学の基本となる考え方を知る。
病態についての考え方を知り、クライエントの心の状態で聴き方を変えることの必要性を理解する。
事例を通して、構造的な面接の必要性を理解し、クライエントの変化を確認する。
話の聴き方の基本を理解し、事例を通してコンサルテーションについて学ぶ。
危機対応事例への関わり方について学ぶ。
危機を生み出している社会背景について理解する。
子どもの心の発達について理解し、保護者の子どもへの関わり方について考える。
不登校事例への基本的考え方を学ぶ。@
不登校事例への基本的考え方を学ぶ。A
思春期・青年期の相談事例を通して、その理解と援助のありかたを学ぶ。@
思春期・青年期の相談事例を通して、その理解と援助のありかたを学ぶ。A
思春期特有の心の状態に関する臨床理論を知り、青少年の理解に繋げる。
成人の相談事例を通して、その理解と援助のあり方を学ぶ。@
成人の相談事例を通して、その理解と援助のあり方を学ぶ。A
講義全体のまとめを行う。

準備学習の内容・学ぶ上での注意
授業に出て、積極的に考え質問してほしいと思います。また、各授業ごとにレジュメを用意しますので、学習内容を定着させるため、しっかり復習してください。

本科目の関連科目
臨床心理学T、精神医学T・U、心理療法論、教育心理学、学校心理臨床論

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
0%
0%
0%
80%
20%
授業時における感想の記述や質問など、授業への態度を20%評価する。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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