科目名 電子工作・機械工作演習

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
4 3 前期開講 渡辺 崇史、宮田 美和子

テーマ
利用者と福祉用具の適合が及ぼす影響について,リハビリテーション工学的視点から学ぶ.対象者の身体機能に適合した自助具を作製できるよう知識・技術を習得する.

科目のねらい
<キーワード>
福祉用具  支援技術
動作分析  適合選定技術
アシスティブテクノロジー

<内容の要約>
福祉用具論,リハビリテーション工学,健康情報演習等で学んだ知識を基にして,福祉用具の適合,すなわち,モノと人との関係が及ぼすさまざまな影響について分析評価する知識を養う.本演習では,車椅子の駆動特性,座位姿勢における体圧分散,操作スイッチの適用の3つのトピックを取り上げる.そして,モーションキャプチャ(ビデオ撮影)による計測分析,クッションの製作,スマホ・タブレット操作のためのスイッチ製作等を通して,生活や諸活動におけるICT機器の有効活用について考察する.さらに障がい者や高齢者の生活を支援する方法として自助具の活用および適合方法について学習する.ここでは,実際に対象者の身体機能の評価,自助具を作製し,自助具の適合技術についても習得する.また,自助具の利用場面を想定した課題演習を通して,対象者に適合した支援方法を検討できるようになる.

<学習目標>
車椅子の適合評価に関する基本的な計測方法,評価分析方法の知識と技術を修得できる
座位保持および体圧分散に関する基本的な計測評価方法と利用者に身体状況に応じた対応方法の基礎を習得できる
ICT関連機器を操作するための操作スイッチ製作改造方法を習得できる
福祉用具および支援機器の実証評価レポートの作成方法を習得できる
対象者の身体機能に適合した自助具の設計・作製・評価ができる

授業のながれ
オリエンテーション,福祉用具の評価方法について,自助具作製について
モーションキャプチャの使い方,計測点と身体の知識
車椅子駆動動作の分析(1)(準備)
車椅子駆動動作の分析(2)(予備実験)
車椅子駆動動作の分析(3)(計測)
車椅子駆動動作の分析(4)(データ解析,ディスカッション)
体圧分散計測(1)(座位保持クッションの製作)
体圧分散計測(2)(圧力分布計測装置の使い方)
体圧分散計測(3)(クッションの違いによる座圧計測)
体圧分散計測(4)(データ解析,ディスカッション)
操作スイッチの活用(1)(スマホ・タブレットPC操作の理解)
操作スイッチの活用(2)(静電容量スイッチの製作)
操作スイッチの活用(3)(操作環境とアプリケーションの設定)
操作スイッチの活用(4)(シミュレーション,ディスカッション)
演習のまとめ(動作分析,スイッチ活用について)
身体の構造の理解
身体機能の評価
自助具作製1
自助具作製1
自助具作製1
中間まとめ1
自助具作製2
自助具作製2
自助具作製2
中間まとめ2
自助具作製3
自助具作製3
自助具作製3
中間まとめ3
演習のまとめ(自助具作製について)

準備学習の内容・学ぶ上での注意
・履修には実習材料費(1,500円)が必要です.
・金属製の巻尺(長さ2m以上,幅13mm以上)を各自用意してください.
・演習課題ごとにレポート(報告書)を作成します.演習には積極的に取り組み,興味のあることや不明点は自ら調べ,知識を深めるようにしてください.
・作業のできる服装できてください.
・飲食禁止

本科目の関連科目
福祉用具論,リハビリテーション工学,基礎演習I・II,福祉用具応用,身体機能リハビリテーション,リハビリテーションシステム

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
30%
60%
0%
0%
10%
演習中の参加態度も評価します.遅刻はしないように時間厳守のこと

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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