科目名 | 哲学 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 2 | 前期開講 | 神尾 孝 |
テーマ |
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現代と再生 |
科目のねらい |
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<キーワード> 自然的なものと人間的なもの:神的なものと人間的なもの 生命と身体と社会 知と行為との確かさ・不確かさ 主体と本質と実存 交流と対立と内的抑圧 <内容の要約> 現代に生活する私たちにとって最も重要な課題は、私たちの生存と未来の生活を保障することです。古代から哲学・倫理学はそうした課題を引き受け、様々な仕方でその可能性をさぐってきました。そのことを簡単に言い表せば、「再生」(現在をよりよい未来に新しくつなげる試み)を可能にする根拠を探求することです。 私たちは、自分自身においても自然や社会生活との関係においても、決して調和的なあり方をしていません。しかし私たちは身に降りかかる幾多の苦難を、私たちにできるものならば克服したいと願っています。こうした願いや欲求は、その苦難の克服がよりよい再生につながるという予感とつながっているからこそ、私たちの中に生まれてくるではないでしょうか。そうした予感はどこから生まれてくるのでしょうか。そしてそうした再生への予感はどのようにすれば確実な歩みとなるのでしょうか。哲学・倫理学はそうした問いに思想として応えようとする永い努力でしたし、思想を実現しようとする永い努力でもありました。 この講義は、哲学の営みにおいて、そうした再生への努力を紹介し、またそれを共に考えようとするものです。 <学習目標> 人間と社会との再生のための思想の努力の大切さを知ることができる 哲学の誕生とその独自の課題を理解することができる 近代と現代の哲学の特徴を知り、思想的課題を知ることができる 以上のことを理解するために、中心となる事柄と言葉(概念)を知ることができる |
授業のながれ |
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生存と交流性[私・身体・性愛/美・他者]のつながりの持続とつながりの不調(その1:映像鑑賞) 生存と交流性[私・身体・性愛/美・他者]のつながりの持続とつながりの不調(その2:家族的性愛と私的身体) 生存と交流性[私・身体・性愛/美・他者]のつながりの持続とつながりの不調(その3:性愛と身体と他者) 生存と交流性[私・身体・性愛/美・他者]のつながりの持続とつながりの不調(その4:「個人」の分裂.「二人の自分」とイメージ) 生存と交流性:[私・身体・性愛/美・他者]のつながりの持続とつながりの不調(その5:居場所:実存論的身体論) 呪術的信仰と神話的宗教―哲学以前の思想―(映像鑑賞) 東地中海(イオニア・ミレトス)における哲学の誕生‐ピュシスの発見‐(アナクシマンドロスの宇宙論構想からソフィストの社会適応論まで:その1) 東地中海(イオニア・ミレトス)における哲学の誕生‐ピュシスの発見‐(アナクシマンドロスの宇宙論構想からソフィストの社会適応論まで:その2) ソクラテス/プラトンの哲学‐人間の活動への批判的反省と人間の可能性の保証‐(イデア論:その1) ソクラテス/プラトンの哲学‐人間の活動への批判的反省と人間の可能性の保証‐(イデア論:その2) 近世・近代の哲学‐世界を変え・つくる人間とは?‐(その1:ベーコンの「技術」と「生産」) 近世・近代の哲学‐世界を変える・つくる人間とは?-(その2:デカルトの「考える私の存在」とロックの「経験する個人と社会・国家」) 近世・近代の哲学-世界を変える・つくる人間とは?-(その3:ロック「経験する個人と社会・国家」) 現代資本制社会の検討と現代哲学 以上のまとめ |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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特別な予備知識を必要としません。ただ高等学校で使用される「倫理・社会」の教科書があれば、それを持参してほしいと思います。西洋の思想や哲学を一人で考えるのは苦労しますから、必ず授業に積極的に参加してください。そして、授業を通じて、とりあえず自分の考えたいテーマを見つけてほしいと思います。 |
本科目の関連科目 |
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西洋史(通史)、宗教・精神史、政治経済(経済思想)史、科学史、などが関連していると思われます。 |
成績評価の方法 |
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評価は以下に従って行います。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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