科目名 財務会計

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 2 後期開講 新谷 司

テーマ
財務諸表と会計基準の関係を学び、財務諸表と企業活動及び全体経済・社会の関係を理解し、財務諸表から企業活動及び全体経済・社会の状況を調べる。

科目のねらい
<キーワード>
損益計算書  貸借対照表
キャッシュ・フロー計算書  会計基準

<内容の要約>
企業は経営活動のうちの財務的側面を財務諸表に示す。複数の企業の財務諸表の合計は産業または全体経済の財務的側面を示す。このため財務諸表や当該財務諸表の合計から企業の経営活動や産業または全体経済の活動を調べることができる。特定の期間のデータと特定の方法を利用して行うこの調査が経営分析である。企業や産業及び全体経済の活動を理解するには財務諸表の理解が不可欠である。企業はこの財務諸表の数値に基づいて、様々な経営活動を行っており、内部留保や賃金や配当金を決め、税金を支払い、株価に影響を及ぼす。しかし財務諸表には一定の前提や限界がある。財務諸表は、国が定めた法律及び国の所轄官庁の監督の下で決定する会計基準、または会計の専門家や企業の経営者等が決定する会計基準によって作成されるものであり、公認会計士の監査により会計基準に準拠しているかどうかチェックが行われるものであるが、会計基準の決定では利害関係者により政治的に決定される部分があり、会計基準の適用では企業により利益操作行う余地があり、監査の実施では企業による財務諸表の不正を見抜けない部分がある。本講義ではこうした財務諸表の性格を学んだ上で、会計基準及び財務諸表と経済・社会の相互関係を理解する。

<学習目標>
会計基準と財務諸表の関係、企業や産業及び全体経済の活動と財務諸表の関係、を説明できる。
貸借対照表の主な表示形式と表示項目の意味を説明できる。
損益計算書の主な表示形式と表示項目の意味を説明できる。
キャッシュ・フロー計算書の主な表示形式と表示項目の意味を説明できる。
基本的な経営分析の方法を実践することができる。

授業のながれ
企業の活動と会計の種類及び役割と財務諸表の作成及び公開
損益計算書
貸借対照表
キャッシュ・フロー計算書
会計基準と財務諸表の関係、財務諸表と企業活動または経済の活動の関係
企業の設立及び資金調達の会計、資金の管理及び運用の会計(金融商品の会計含む)
仕入及び生産活動の会計
販売活動の会計
設備投資と研究開発の会計
国際活動の会計
税金と剰余金及び配当金の会計
企業集団の財務報告(1)
企業集団の財務報告(2)
財務諸表による経営分析
財務諸表による経営分析(不正な財務報告を含む)

準備学習の内容・学ぶ上での注意
毎回の知識の積み重ねが重要であるため、毎回授業の最後にその日のポイントの確認テストを行う。これは成績評価の重要な部分である。確認テストは、指定のテキスト・授業時の配布資料・授業時の板書事項(口頭説明含む)から出題する。テキストと資料は授業時に持参すること。計算機(電卓またはそろばん)も授業時に持参すること。授業中の私語は厳禁、授業中の入室・退室も厳禁(やむをえない理由がある場合は除く)。

本科目の関連科目
会計学、管理会計、経営財務論

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
50%


50%

3回程度の授業内到達度評価及び毎回の確認テストと定期試験が成績評価の基礎となる。

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>桜井久勝・須田一幸 <テキスト名>財務会計・入門 <出版社>有斐閣



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