科目名 | 学童保育論 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 4 | 前期開講 | 森崎 照子 |
テーマ |
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学童保育を探究するー 学童保育は 共働き、ひとり親家庭、その他の理由により、昼間養育ができない家庭の学齢期の子どもを対象に、放課後や学校休業日に保育する。その実践と理論から学びを深め、行政施策と現場の実践を評価する力をつける。 |
科目のねらい |
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<キーワード> 保護者の働く権利と子どもの健やかに育つ権利 学童保育の法制度―現状と課題 現代日本における子どもの放課後と学童保育 学童期の子どもの発達と学童保育 子どもの命(心と体)を愛しむ営み <内容の要約> 講義では、学童保育の現状や法制度などの基本的な事柄や、学童保育における実践的な課題にも焦点を当てて講義する。その際、学童保育の実践記録や関係者による手記を教材として積極的に使用し、写真による記録も活用する。こうした教材を通して、学童保育実践とその基盤となっている保護者と指導員らの運動についても実感がともなった理解ができるよう努める。 <学習目標> 学童保育の生活づくりや実践から学び、実践を評価し自分の意見を述べることができる。 学童保育の歴史と法制度を理解し、行政施策を評価することができる。 学童保育指導員の仕事はチームワークが求められることを理解し、グループディスカッションや活動の中で仲間と共感しながら活動することができる。 |
授業のながれ |
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現代日本における子どもの放課後と学童保育: 自分の小学生時代を振り返ると共に現代日本の子どもの放課後の状況を知り、学童保育の果たす社会的役割を知る。 学童保育の誕生 : 学童保育をつくってきた保護者や指導員の手記や記録から、学童保育の誕生を知る。 学童保育制度の理解(その1): 学童保育の法的基盤を理解する。 学童保育指導員の実践研究(事例研究3): 子どもと自然との関係を理論と実践から学び、実際に自然の中で活動し体感する。(講義&活動:屋外活動予定) 学童保育制度の理解(その2): 学童保育制度の中での学童保育指導員の身分・労働条件・専門職化問題を知る。 学童保育の生活づくりと指導: 子どもと共に生活をつくり、その生活を通して成長発達していく学童保育実践から学び、学童保育固有の実践課題を知る。 学童保育指導員の仕事とチームワーク: 学童保育指導員の仕事は、職場の指導員仲間や近隣の学童保育所の指導員仲間と共に創っていくものであることを実践から学び理解する。 学童保育における異年齢集団づくり: 学童保育の継続した生活の中で、1年生から6年生までの子どもが育ち合う異年齢集団づくりの実践から、学童保育固有の実践課題を知る。 学童保育の生活と遊び: 学童保育における遊びについての理論を学ぶ。 学童保育の生活と遊び: 学童保育におけるけんだまの基本技を習得する過程で仲間と遊び心を共有し、共感しつつ楽しみながら習得する経験を持ち、自らの実践に活かせるようにする。実技を行う(武道場での活動予定) 学童保育の生活と子ども文化: 学童保育の子ども文化を子どもと共に創る実践から学び、文化が子どもに与える影響を考える。 学童保育における保育計画づくり: 学童保育における保育計画づくりを理論と実践から学び、学童保育固有の課題を知る。 学童保育指導員の実践研究(事例研究1):子どもの願いと指導員の願いが響きあう指導を理論と実践を照らし合わせて学び、考え合う。 学童保育指導員の実践研究(事例研究2): 幼児期から学童期への移行期の重要性を理論と実践から学び、考え合う。 まとめ: 学童保育と日本の子どもと家族、学童保育指導員の働き甲斐を考える。 |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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@推薦図書やテキストを必読すること。Aプリントを毎回配布するので、ファイルなどに綴じて各自で管理すること。B授業ではメモをとるのを習慣にすること。Cグループ活動やグループディスカッションを積極的に取り入れた授業を展開するが、これは現場の子どもとの人間関係づくりや職場仲間とのチームワークに役立つことを認識して主体的に学ぶこと。D学童保育の子どもの遊び文化の一つであるけんだまの基本技を取り入れるが、遊び心を仲間と共有し、共感しつつ基本技を習得することを重視する。 |
本科目の関連科目 |
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児童福祉論・社会福祉論・障害者福祉論・保育原理・養護原理・学童期の発達と心理・心理臨床論・スポーツ・レクレーション理論・演劇論・小児栄養・家族援助論・ソーシャルワーク・社会福祉技術・精神保健・看護学・児童文学・音楽・絵画・言語・保育内容論・保育計画論・保育方法 |
成績評価の方法 |
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グループディスカッション10%、毎回授業ごとのレポート30%、定期試験60% |
テキスト |
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■テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
<著者>全国学童保育連絡協議会 <テキスト名>学童保育ハンドブック <出版社>全国学童保育連絡協議会 |
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