科目名 | 地域社会学 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 1 | 後期開講 | 後藤 澄江 |
テーマ |
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共同生活の場としての地域コミュニティのあゆみや現状を把握するとともに、地域の生活課題解決に向けての住民参加のあり方を学ぶ |
科目のねらい |
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<キーワード> マッキ-バーの古典的定義をはじめとした地域コミュニティの基礎概念の把握 地域住民と行政等の多様な主体の協働による生活課題・問題の解決 地域住民組織の分析からみる地域コミュニティの共同性の水準 都市化・過疎化の進行に対応した戦後日本の地域コミュニティ政策のあゆみ 全員参加による「ふくしコミュニティ」の形成 <内容の要約> 地域コミュニティは家族とともに古くから存在してきましたが、 時代とともにその姿や役割は大きく変化してきています。 地域コミュニティでの人間関係(きづな)が希薄になりつつあることが問題視される一方、福祉・医療・保健・子育て支援などの分野では、地域コミュニティを基盤として問題解決に向けた実践を展開することが求められています。 したがって、地域コミュニティで暮らす一人の住民として、住民同士のきづなの再構築に寄与すること、また、多様な主体と協働しながら、地域の生活課題解決に向けての活動に参加することが期待されています。 さらに、福祉・医療・保健・子育て支援などの分野の専門職として、地域コミュニティの実態や構造・機能を把握する分析力を高めることが求められています。 そして、地域の人々の声を実践に反映させていく力量も必要です。 以上のような問題意識を背景として、本講義は、皆さんが一人の住民として、また、福祉・医療・保健・子育て支援などの分野の将来の専門職として、地域コミュニティにかかわる際の分析力や実践力を養う内容となっています。 <学習目標> 地域社会学の成果を踏まえ、地域コミュニティの基礎概念や分析手法について説明することができる。 地域コミュニティが直面している福祉・医療・保健・子育て支援などに関連した生活課題・問題を全体社会との関係の中で理解し、解決に向けた実践に活かすことができる。 福祉・医療・保健・子育て支援などの生活課題解決の担い手として期待できる町内会・自治会や NPO等の地域住民組織の現状や特徴について、各地域コミュニティのあゆみを踏まえて把握することができる。 地域コミュニティでの福祉・医療・保健・子育て支援などの生活課題・問題の発生に影響を与える国の地方自治制度や地域コミュニティ政策の動きを理解できる。 すべての人を包括する、人権の視点が大切にされる「ふくしコミュニティ」の形成に寄与することができる。 |
授業のながれ |
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地域社会学入門 ー地域コミュニティが直面している様々な生活課題(福祉・環境・防災など) 地域社会とは ーマッキーバーの「地域性」と「共同性」の古典的定義 「いえ」 「むら」 理論 ー有賀の「同族団」理論と鈴木の「自然村」理論 日本の農山漁村の変化と過疎化 ー「第1次過疎化」と「第2次過疎化」、それへの対応 「アーバニズム」理論 ーアメリカの大都市「シカゴ」における都市社会学の展開 都市化の進行と都市問題の発生 ー日本の高度経済成長期における農村から都市への人口流入によって生じた都市問題 住民意識の変容と住民運動 ー住民運動からまちづくりへと 地縁型住民組織の機能と参加実態 ー町内会・自治会など地縁をもとに組織化される住民組織 町内会・自治会をめぐる理論と現実 ー町内会・自治会をとらえる様々な枠組・機能 地域コミュニティに影響を与える国の地域コミュニティ政策や地方自治制度改革の動き 日本および海外の地縁型住民組織の新たな試み ー英国や韓国など海外の住民組織の新たな試みとの比較 テーマ型住民組織としての草の根型NPO ー福祉やまちづくり分野で活躍する知多半島のNPOのあゆみ 地域コミュニティと多文化共生 ー内なる国際化に果たす住民組織の役割 全員参加の「ふくしコミュニティ」形成に向けての今日的課題 地域コミュニティを基盤とした保健・医療・福祉・子育て支援の実践への担い手としてできること |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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1. 講義の流れを伝え、皆さんの振り返りに役立てるためにレジュメを配布しますが、講義内容は配布レジュメではなく、 各自が準備したノートに書き込みましょう。 ノートの使い方は自分なりの方法が身についた方はその方法を大切にしてください。 まだ、身についてない方の場合、両開きノートの片側に板書された内容や講義の要点をメモしましょう。そして、授業後に、残された片側に配布資料を貼り付けて整理しましょう。 2. 講義の前後に、各次元の授業内容のキーワードを参考に、新聞、 テレビ、 インターネットなどを見て、地域コミュニティに関連した問題を把握してください。とくに、関連する政策の動きや先駆的な実践の取組の情報を収集するようにしてください。 3. 本講義では、毎回の講義の最初の5分間程度、前回の講義のポイントと当日の講義のポイントを位置づける話をします。授業に遅刻しないようにしましょう。 |
本科目の関連科目 |
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社会学、地域福祉論 |
成績評価の方法 |
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「課題・小テスト」は、授業内容の理解度をみるために、中間地点で振り返りテストを実施する予定。実施日や方法は授業内でお知らせします。 「その他」は、ノート作成など授業の予習・復習の実態評価やビデオ鑑賞の感想文の提出状況等にもとづく評価です。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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