科目名 | 社会保障論U |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 3 | 後期開講 | 中井 健一 |
テーマ |
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生存権保障としての社会保障 |
科目のねらい |
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<キーワード> 生存権 社会保障の政策と制度 社会運動 社会保障改革 <内容の要約> 生存権の理念から現代の社会保障を検討する。社会保障の制度があっても、それが機能せず、国民の生活を十分守りきれていない現実をまず知る。例えば国民皆保険と言うのになぜ無保険の子どもたちが3万人強もいるのか(厚生労働省調査による)、熱があっても、歯が痛くても我慢している子どもたちに思いを寄せ、社会保障制度の運用がもたらす国民生活への影響をみんなで考え、どうしたらよいのかを検討しよう。それによって、社会保障論1で学んだ基礎知識がよりたしかなものとして身につくだろう。授業は毎回社会保障論1の知識の確認から始めるので再学習しておくこと。 <学習目標> 社会保障に対するダイナミックな思考力をつけることができる。 社会保障の改革、将来像を考えることができる。 社会保障政策と制度の基礎知識が理解できる。 |
授業のながれ |
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総論・社会保障は国際的にどのように定義されているのか(ILOとOECD) 総論・社会保障の権利性(「社会保障への道」と世界人権宣言、その他) 総論・社会保障はどのようにして成立してきたか1(救貧法解体とベヴァリッジ報告) 総論・社会保障はどのようにして成立してきたか2(ビスマルク社会保険、ワイマ-ル共和国と生存権) 総論・社会保障はどのようにして成立してきたか3(日本の場合) 総論・社会保障と社会運動(朝日訴訟運動) 総論・今の社会保障はどのように特徴づけることができるか(政策の動向) 総論・社会保障にかかるお金の話(社会保障財政) 総論・社会保障と民間保険(民間保険は社会保障か、みんなで考えてみよう) 各論・障害者の社会的支援(障害者総合支援法と当事者の要求) 各論・介護保険を考える(何が課題となっているのか) 各論・医療保険を考える(制度の分立と無保険者問題) 各論・年金保険を考える(ゆらぐ国民年金) 各論・労働保険を考える(労働者の権利とは何か) 各論・公的扶助と社会扶助を考える(ワ-クキングプアの社会問題を考える) |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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(1) 授業中に配布する新聞記事等は生活への関心や好奇心を育てる学習資料です。自宅学習では必ず読むこと。 (2) 社会保障論1で配布したレジュメ、資料及びテキストは毎授業に持参すること。 (3) 下記推薦図書のほか授業テ-マに関係する図書を授業中に紹介する。 |
本科目の関連科目 |
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社会福祉原論 |
成績評価の方法 |
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定期試験、その他を加味して総合的に評価する。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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