科目名 社会保障論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
4 3 後期開講 中井 健一

テーマ
生存権保障としての社会保障とは何か

科目のねらい
<キーワード>
生存権  制度、政策、社会運動、社会保障改革

<内容の要約>
 生存権の理念から現代の社会保障を検討する。そのためにはまず、社会保障制度の概要をしっかり理解することが基本であり、今現在なにが課題になっているのか、社会保障をめぐる政策と社会運動の動向を知ることが大事である。制度の基本理解⇒政策動向⇒国民の運動の動向⇒どのように改革したら生存権が守れるか、みなさんと一緒になって考えていきたい。無味乾燥な制度の解説ばかりの授業にはしたくないので共に考えていこう。

<学習目標>
社会保障に対するダイナミックな思考力をつけることができる。
政策の動向には強いが、制度の基本は知らないではダメ、現行の制度を理解する基礎知識を得ることができる。
社会保障の改革、将来像を自分の頭で考えることができる。
社会保障への関心と問題意識を育てることができ、つぎの社会保障論U学習の足がガリを得る。

授業のながれ
総論1 現代の人々はなぜ社会保障なしには生きられないのか・「労働者性」の意味。
総論2 社会保障の全体像の理解と狭義の社会政策(労働問題対策)との関係。
総論3 社会保障で何が問題になっているか・社会保障財政。
総論4 社会保障で何が問題になっているか・少子高齢化。
総論5 社会保障の背骨=生存権とは何か。「ゆらぐ生存権」の意味。
各論1 年金制度の基本理解及び何が問題になっているかを理解する。
各論1-2 どうする老後保障・みんなで考えてみよう。
各論2 医療保障の全体像の理解と国保問題。
各論3 失業と労働災害=労働保険制度の概要。
各論4 最後のセフティネット=生活保護制度。
各論5 介護保障と介護保険制度。
各論5-2 介護保険制度は何が問題になっているのか。
各論6 障がい者の生活支援と障害者総合支援法(略称)
各論6-2 障がい者の生活支援と 障害者総合支援法その2
各論6-3 障害者総合支援法、改革の課題。
総論6 社会保障は国際的にどのように定義されているか(ILOとoECD)
総論7 社会保障の権利性(「社会保障への道」と世界人権宣言、その他)
総論8 社会保障はどのようにして成立してきたか1(救貧法解体とベウァリッジ報告)
総論9 社会保障はどのようにして成立してきたか2(ビスマルク社会保険、ワイマ-.ル共和国)
総論10 社会保障はどのようにして成立してきたか3(日本の場合)
総論11 社会保障と社会運動(朝日訴訟運動)
総論12 今の社会保障はどのように特徴づけることができるか(政策の動向)
総論13 社会保障にかかるお金の話(社会保障財政)
総論14 社会保障と民間保険(民間保険は社会保障か、みんなで考えてみよう)
各論7 障がい者の社会的支援(障害者総合支援法と当事者の要求)
各論8 介護保険を考える(何が課題となっているか)
各論9 医療保険を考える(制度の分立と無保険問題)
各論10 年金保険を考える(ゆらぐ国民年金)
各論11 労働保険を考える(労働者の権利とは何か)
各論12 公的扶助と社会扶助(ワ-キングプアの社会問題を考える)

準備学習の内容・学ぶ上での注意
 その日の授業はその日のうちにノ-トに整理しておこう。15回の授業に毎回2時間の自宅学習が義務付けられて2単位が授与されます。授業の後に復習することを習慣づけよう。復習で見つけた疑問点や不明な点は次の授業で質問してみよう。配布される新聞記事などの資料も丹念に読み込みましょう。

本科目の関連科目
 社会福祉原論その他社会福祉の各論(児童福祉論、障害福祉論等々のこと)

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
25%
25%

50%

定期試験と小テスト、レポ-トなどを総合的に判断して評価する。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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