科目名 | 現代生活論 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 2 | 後期開講 | 三重野 卓 |
テーマ |
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「生活の質」から「社会の質」へ |
科目のねらい |
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<キーワード> 「生活の質」 ライフスタイル 社会関係資本 共生社会 福祉社会 <内容の要約> 第一に、現代の社会変動の中で、生活問題がどう発生し、「豊かさ」の状況はどうか、検討する。第二に、「生活の質」の理論化、指標化の実際について検討し、さらに、政策評価についても言及する。第三に、高齢社会に焦点を合わせ、人々の「生活の質」について検討する。第四に、福祉社会の共生論的基礎について、マクロな視点から検討する。 <学習目標> 現代の生活問題について、包括的な視点から説明できるか。 生活をめぐる理論化と数量化の可能性について説明できるか。 高齢社会、共生社会、福祉社会について、生活の視点から理解し、説明できるか。 |
授業のながれ |
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イントロダクション。自己紹介を行い、本講義のテーマ、内容、スケジュール、目的について示す。「こころの豊かさ」としての脱物質志向について示す。 社会変動と生活。まず、成熟化としての社会変動について解説する。さらに、ダニエル・ベルの脱工業社会論、トフラーの『第三の波』について言及する。 現代社会の捉え方。成熟社会から格差社会へという現代的状況を示し、さらに、格差の要因を検討する。スーパー産業化、反産業化の動向を示す。 「生活の質」の基礎論理。各学問を位置づけ、とりわけ、経済学、心理学、社会学の視点から「生活の質」について考察する。 数量化の方法。「生活の質」の数量化の方法を位置づける。とりわけ、国民純福祉、社会指標、新国民生活指標、暮らしの改革指数について紹介する。 数量化の方法、続き。ここでは、高齢社会の指標体系について検討し、さらに、主観指標の問題点を明らかにする。 高齢社会の「生活の質」と医療。まず、高齢化と老いについて概観し、生命、身体、健康概念を明らかにする。さらに、医療の転換について検討する。 生活をめぐるさまざまな概念。「生活の質」の包括的モデルを示し、さらに、生活構造、生活様式、ライフスタイルの概念を明らかにする。さらに、ラスフサイクル、ライフコースなどについて言及する。 政策評価の論理と実際。政策科学をめぐる時代状況を示し、とりわけ、指標化の諸問題について検討する。さらに、政策目標とベンチマーク方式について言及する。 共生と共生社会。多様な共生をめぐる議論を示し、共生のレベルを示す。さらに、共生を定義し、その戦略を示す。 共生社会へ向けて。社会システムの外部環境について定式化する。また、共生のための基礎概念を示し、さらに、格差、効率性、競争原理について検討する。 共生社会の指標体系。その問題意識を示し、指標化のための横断的視点を示す。さらに、指標化の実際について紹介する。 関係性、社会連帯をめぐる諸概念。その位置づけを行い、とりわけ、社会関係資本、社会的包摂、社会的凝集性について検討する。 福祉国家から福祉社会へ。福祉国家をめぐる諸問題について検討し、福祉国家と福祉社会の関係性について検討する。さらに、グローバル化、高齢化、少子化との関連に言及する。 福祉社会、共生社会、「社会の質」。その共生論的基礎を示し、「社会の質」は何かを示す。そして、「社会の質」をめぐる諸問題を検討する。 |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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広く社会問題、生活問題に興味を持って下さい。そのために、新聞などに常に注意を払って下さい。授業を踏まえて、問題意識を深めて下さい。また、授業で紹介する文献にも目を通すようにして下さい。 |
本科目の関連科目 |
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本講義は包括的、かつ総合的な視点から行います。具体的な社会政策、福祉政策の授業で補完して下さい。 |
成績評価の方法 |
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全体の授業により、最終レポートを課します。授業やテキストを丸写ししないようにして下さい。授業を踏まえて、問題意識を深め、レポートを作成して下さい。その他に、授業の理解度を確かめるための四つの課題も出します。 |
テキスト |
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□テキストを使用する □レジュメを使用する ■未定 (最初の授業で指示する) |
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