科目名 | 地域研究プロジェクトU |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 3 | 前期開講 | 生江 明 |
テーマ |
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地域社会と自然災害・・・人は自然の中で生きてきた。その許す範囲の中で恵みを受けてきた。現代・・・人は自然を管理できると思い始め、恵みと限界を忘れた・・・だろうか。 |
科目のねらい |
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<キーワード> 自然災害(日照り、地震、津波、がけ崩れ 地域社会とその歴史 ハード(土木)による防災 ソフト(人の知恵や工夫)による減災 コミュニティの誕生 <内容の要約> 人間はその限界を越えるために初めて知恵を使う。夏、水がなければ雨の季節に降った水を貯める池を掘る。この美浜町には500近いため池がある。日照りは作物が実るのを許さない。だから、美浜では手分けして、古くからため池を作り続けた。そして愛知用水ができてからは、農業用水のバルブを開けると水が手に入る。台所に薪がなければ煮焚きができない。でもプロパンガスが出回って、楽になったし、薪を取っていた里山は要らなくなった。今では大学キャンパスや美浜緑苑に変わった。おかげで自然の恵みはいらなくなった。町にコンビニがあれば生活には困らない。コンビニさえあればと考えている間に、他の店は消えて行った。津波?そんなものはこの百年来なかった。500年前に来たって?美浜の地域で、自然災害とひとびとの暮らしの関係を考えながら歩きまわるプロジェクトです。 <学習目標> 自然の風景の中に、人間の営みの歴史を見出すこと 自然の限界を越えるには、自然を押さえつけるやり方と仲良くするやり方があること 社会がその自然の限界を越えていくためには、社会の中で勝つやり方と折り合うやり方があること ひとに好奇心を持ち、話に耳を傾ける時、自分たちの話にひとも耳を傾けこころを傾け始めることを学ぶこと 始めることを始めること |
授業のながれ |
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プロジェクトの目的と範囲、スケジュールの概要 災害への提言1(野間地区) 災害への提言2(野間地区) 災害への提言3(奥田地区) 災害への提言4(奥田地区) 災害への提言5(上野間地区) 災害への提言6(上野間地区) 災害への提言7(内海地区) 災害への提言8(内海地区) 東海地震・東南海地震・南海地震への備えーその1.災害予想図(ハザードマップ) その2.何が起きるか、.何に備えるか検討 その3 災害発生と救援検討(1) その4 その時障がい者はどうなるのか その5.防災訓練の検討 まとめ: |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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この科目は、参加型社会開発学と呼ばれる領域で行われてきた地域調査の手法を用います。徹底して地域の人たちに話を聞いて歩き、地域の歴史、それは自然について、また経済や生活の工夫について深く学ぶことを基本とします。対象となる相手の生活をこと細かに調査するというよりは、私たちが深く学ぶことが調査の基本です。疑問が学ぶことの始まりです。その疑問は相手に対してである場合だけでなく、自分自身に対する疑問をも意味します。そこからさまざまな試みが始まることでしょう。歩きながら考え、考えながら歩く。蛇行しながらも、困難を楽しむ学生諸君を待っています。このクラスには、自動販売機はありません。一緒に発見する旅の始まりです。 |
本科目の関連科目 |
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必要なものは好奇心と探求心。それだけです。ということは、すべての科目を栄養とすることが求められます。 |
成績評価の方法 |
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最後にまとめの報告書を作ります。フィールド調査は相手方の都合に合わせることが多くなるでしょう。ですから、学生中には参加できない日もあるかもしれません。そうしたことを考慮して、最終報告書への寄与度で評価します。 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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