社会福祉関係法

科目名	社会福祉関係法

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
2	3	後期開講	笛木　俊一

テーマ

社会的セイフティネットの現代的課題とソーシャルワーカーの社会的役割―措置制度から利用契約制度へ―

科目のねらい

＜キーワード＞
朝日訴訟　　最終的セイフティネット
福祉的セイフティネット　　利用契約制度
個別支援計画

＜内容の要約＞
憲法が掲げている生存権を直接保障する公的扶助制度から分化し、発展してきた社会福祉法制度の内容と仕組みが、この間の社会福祉基礎構造改革のもとで大きく変化してきている。講義では、そうした社会福祉法制度の改革の特徴について説明するとともに（措置制度から利用契約制度への転換）、裁判事例を手がかりとして、これからの社会福祉法制度の基本的な原理や仕組みのあり方と、そのもとでの社会福祉実践の担い手としてのソーシャルワーカーの社会的役割について考えてみたい。

＜学習目標＞
社会福祉実践の内容を権利の視点から語りかけることができる「ちから」の獲得（ミクロ的アプローチ）。
クライエント（福祉サービスの利用者）とソーシャルワーカー（福祉サービスの提供者）の間で形成される福祉的援助関係（内部構造）と、社会福祉関係法（外部環境）との相互の関係について、〈権利〉の視点から理解する「ちから」の獲得（マクロ的アプローチ）。
授業は、前半の総論（措置制度と朝日訴訟）と後半の各論（利用契約制度と介護事故裁判）に分けて行うので、実習が終了し、公欠と認められた3年生も、後半の各論の講義を受講することによって、上記の学習目標を達成することができる。

授業のながれ

オリエンテーション（講義のねらいと進め方）
2冊のテキストの概要（基本テキストとサブテキストの相互関連）
総論の概要（措置制度と朝日訴訟）
ソーシャルワークの定義（ミクロの視点とマクロの視点）
個別事例としての朝日訴訟の捉え方（宿題）
朝日訴訟と措置制度（最終的セイフティネット）
総論のまとめ（振り返り）
各論の概要（利用契約制度と介護事故裁判）
個別事例としての介護事故裁判の捉え方（宿題）
介護事故裁判と個別支援計画の作成①
介護事故裁判と個別支援計画の作成②
介護事故裁判と利用契約制度（福祉的セイフティネット）
各論のまとめ（措置制度から利用契約制度へ）
福祉的セイフティネットの担い手としてのワーカーの役割
全体のまとめ（レポートの書き方）

準備学習の内容・学ぶ上での注意

（1）テキストとして、下記に示した2冊を利用する（基本テキスト、サブテキスト）。
（2）かなり詳しいレジュメと資料を配布し、2冊のテキストの内容は、その資料の中で紹介する。
（3）個別事例としての裁判事例を資料として配布し、その内容を個別支援計画として作成することが宿題として課される。
（4）受講生は、宿題を必ず提出すること。

本科目の関連科目

成績評価の方法

課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
その他

20％
80％
0％
0％
0％

（1）授業の中で宿題を出すので、受講生は必ず宿題を提出する。
（2）授業の最後にレポートを提出する。
（3）宿題とレポートで評価を行う。

テキスト

■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）

＜著者＞※　＜テキスト名＞基本テキスト『社会保障入門2013』　＜出版社＞中央法規出版
＜著者＞※　＜テキスト名＞サブテキスト　日本福祉大学『新版・はじめてのふくし』　＜出版社＞日本福祉大学